心タンポナーデに対する心嚢穿刺
剣状突起左縁の肋骨弓下より、超音波ガイドにて穿刺する。
胸郭動揺(フレイルチェスト)
フレイルチェストは通常、陽圧換気にて保存的治療が行われるが、1~3週間と長期の人工呼吸および気管切開を必要とすることが多く、動揺の著しい例では、比較的早期の肋骨固定術が有用である。
TAFXXX ~primary surveyでみつけるべき致死的胸部外傷
参考文献:日本外傷学会, 日本救急医学会:外傷初期診療ガイドラインJATEC 改訂第6版. へるす出版, 2023, p13.
出典
1:
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PATBEDXX ~secondary surveyまでにみつけるべき胸部外傷
参考文献:日本外傷学会, 日本救急医学会:外傷初期診療ガイドラインJATEC 改訂第6版. へるす出版, 2023, p16.
出典
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胸郭と上腹部臓器の関係
上腹部実質臓器は肋骨に覆われている。
出典
1:
日本外傷学会・日本救急医学会監修、日本外傷学会外傷初期診療ガイドライン改訂第3版編集委員会編集:外傷初期診療ガイドライン JATEC 改訂第3版、へるす出版 2008年
頚静脈怒張(鈍的心損傷、心タンポナーデの症例)
閉塞性ショックを疑う身体所見である。緊張性気胸、心タンポナーデの診断にはネックカラーを一時的に外して(写真はすでに外してある)、頚部の評価を行う。
出典
1:
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穿通性胸部外傷
背部刺創の一例。胸腹部移行帯に刺入部が存在する場合には、腹腔内臓器損傷にも留意し、蘇生、手術の優先順位決定を行わねばならない。
出典
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開胸手術の適応
血胸の出血量はあくまで目安である。全身状態、他臓器合併損傷などによっては、少ない排液量での決断や、より早期での決断が必要になる場合がある。
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1:
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MAP+切迫するD
胸部外傷(TAFXXX)以外にprimary surveyで見落としてはならないMAP+切迫するD
参考文献:日本外傷学会, 日本救急医学会:外傷初期診療ガイドラインJATEC 改訂第6版. へるす出版, 2023, p13.
出典
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読影の第一段階(FACT)において評価すべき項目
出典
1:
日本外傷学会・日本救急医学会監修:外傷初期診療ガイドライン改訂第6版 JATEC、p.235.へるす出版、2021年
aFACT
出典
1:
一般社団法人 日本外傷学会監修、日本外傷学会外傷専門診療ガイドライン改訂第3版編集委員会編集:外傷専門診療ガイドライン JETEC 改訂第3版、p.95 へるす出版 2023年
3大出血部位(MAP)の評価
MAP:Massive hemothorax(大量血胸)、Abdominal hemorrhage(腹腔内出血)、Pelvic fracture(不安定型骨盤骨折)の評価はprimary surveyにて必ず行う。
出典
1:
日本外傷学会・日本救急医学会監修:外傷初期診療ガイドライン改訂第6版 JATEC、P10. へるす出版、2021
鈍的心損傷・心タンポナーデの症例
本症例の心エコー像
出典
1:
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緊張性気胸
同一症例の、胸腔ドレナージ前(
a
)、胸腔ドレナージ後(
b
)の胸部単純写真。
緊急度が高い場合にはX線写真を撮らずに脱気、ドレナージを行う必要があり、身体所見のみで緊張性気胸と判断する診断力と診断した際は即座にそれを実行する決断力が求められる。
出典
1:
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Focused Assessment with Sonography for Trauma(FAST)
心窩部、肝周囲、右胸腔、脾周囲、左胸腔、膀胱周囲の評価を行う。
出典
1:
日本外傷学会・日本救急医学会監修:外傷初期診療ガイドライン改訂第6版 JATEC、p61. へるす出版、2021
心タンポナーデ
鈍的心損傷(左室損傷)による心タンポナーデ例の超音波所見。
出典
1:
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蘇生的開胸術(Resuscitative Thoracotomy:RT)
鈍的心損傷、心タンポナーデに対してRTを行った一例。胸部下行大動脈遮断(矢印)を行い、指で心損傷部を圧迫した。
出典
1:
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心タンポナーデを疑った場合の診療指針
出典
1:
日本外傷学会・日本救急医学会監修、日本外傷学会外傷初期診療ガイドライン改訂第3版編集委員会編集:外傷初期診療ガイドライン JATEC 改訂第3版、へるす出版 2008年
胸部大動脈損傷を疑った場合の診療指針
出典
1:
日本外傷学会・日本救急医学会監修:外傷初期診療ガイドライン改訂第6版 JATEC、p.84.へるす出版、2021年
気管・気管支損傷を疑った場合の診療指針
出典
1:
日本外傷学会・日本救急医学会監修:外傷初期診療ガイドライン改訂第6版 JATEC、p.85.へるす出版、2021年
RT適応のアルゴリズム
SOL:signs of life(血圧測定可能、自発呼吸、体動、心臓の電気的活動、または対光反射)
*頸部・四肢の穿通性外傷で5分以上のCPRは救命不可能
**輸液、輸血、蘇生薬剤、循環作動薬などの投与を中心とした積極的蘇生を行ったのち、再評価を行う。心室細動がみられたら、手術用パドルを用いて30Jで直接心臓へ除細動を行う。
出典
1:
一般社団法人 日本外傷学会監修、日本外傷学会外傷専門診療ガイドライン改訂第2版編集委員会編集:外傷専門診療ガイドライン JETEC 改訂第2版、p.54 へるす出版 2018年
外傷性血胸に対する開胸術/TAEのアルゴリズム
出典
1:
一般社団法人 日本外傷学会監修、日本外傷学会外傷専門診療ガイドライン改訂第3版編集委員会編集:外傷専門診療ガイドライン JETEC 改訂第3版、p.147 へるす出版 2023年