HPの診断アルゴリズム。アルゴリズムの全ステップについては、文献中に具体的な特色が記載されている。鑑別診断で十分に絞り込み検査を追加した結果として治療方針を変更する可能性が低い場合や、侵襲的検査に許容できないリスクがある場合、又は患者が検査を拒否した場合は、暫定的な診断が適切と考えられる。
*曝露評価では徹底的な病歴聴取及び/又はHPに関連する可能性がある抗原の血清IgG検査を実施する。加えて適切な専門知識と経験を有する施設では、参考文献1)~4)に記載されている特異的抗原吸入誘発試験を実施する。
**HRCT検査は文献中Table3に記載の方法で実施し、胸部放射線専門医と結果を検討する必要がある。
***非線維性HPが疑われる患者には経気管支肺生検の実施を提案する(question4、recommendation1を参照)。
#非線維性HPが疑われる患者には、各施設の専門技能に応じてTBLCを実施することを提案する(question5、 recommendation2を参照)。
##非線維性HP患者でSLBが検討されることは少ない。
参考文献:
1)Vasakova M. et al.: Am J Respir Crit Care Med 2017; 196(6): 680-689.
2)Morell F. et al.: Semin Respir Crit Care Med 2016; 37(3): 395-405.
3)Ishizuka M. et al.: Ann Am Thorac Soc 2015; 12(2): 167-173.
4)Munoz X. et al.: Eur Respir J 2014; 44(6): 1658-1665.