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細菌性、ウイルス性、マイコプラズマ性の大まかな鑑別と初期治療

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1: 著者提供

原因微生物の年齢分布

年齢別に原因微生物の占める割合は異なる。生直後から3週間までの肺炎はまれであるが、周産期の全身感染症と関連して発症する。生後3週間から3カ月までの肺炎の多くは、マクロライド系抗菌薬に感受性のある原因微生物であるクラミジア・トラコマチスや百日咳菌による。5歳以上の小児例では、同様にマクロライド系抗菌薬に感受性のある2種の原因微生物、すなわち肺炎マイコプラズマと肺炎クラミジアによる肺炎が多い。
 
参考文献:
McIntosh K: Community-acquired pneumonia in children. N Engl J Med. 2002 Feb 7;346(6):429-37. より一部改変
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1: 著者提供

病態からみた肺炎の発症と臨床症状・治療

原因微生物の気道への感染により気道のびらん(気管支炎)を起こし、一部肺炎に進展する。その病態により種々の臨床症状が出現する。
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1: 著者提供

小児肺炎の原因微生物と年齢別罹患数と罹患割合

3歳以下で罹患数が多く、かつ抗菌薬療法を必要とする細菌性肺炎の頻度が高い。
 
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1: 黒崎知道:小児肺炎の診断と治療.呼吸,28:861-868,2009

頻呼吸と細菌性肺炎の診断率

WHOでは低開発国の呼吸器感染症の致死率を低下させるため、肺炎の管理基準を出している。それによると、頻呼吸、努力性呼吸があった場合、細菌性肺炎を考慮し抗菌薬を投与すべきとしている。頻呼吸(1歳未満50回/分以上、5歳未満40回/分以上)の有無と洗浄喀痰培養成績を対比したところ、頻呼吸は、1~5歳未満の幼児例では細菌性肺炎を考え抗菌薬投与を考慮する指標として有用であったが、1歳未満では1~5歳未満群ほど有用性はない。RSウイルスによる細気管支炎を合併した肺炎による頻呼吸の症例が含まれてくるためと考えている。
呼吸数測定は、忘れがちだが、簡便な指標として実地医療の場では大切にすべきである。
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1: 黒崎知道:「小児肺炎診療ガイドライン」に関する基礎的検討.治療の選択 日本小児呼吸器疾患学会誌,14:198-204,2003

抗菌薬前投与のない小児肺炎と入院時炎症反応

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1: 黒崎知道:「小児肺炎診療ガイドライン」に関する基礎的検討.治療の選択 日本小児呼吸器疾患学会誌,14:198-204,2003

小児市中肺炎―身体所見・検査所見による重症度判定―

 
軽症(原則外来管理)と中等症(原則入院)の区切りとして酸素飽和度(SpO2)93%以上を軽症としている。国内の新型コロナウイルス診療ガイドラインではSpO2 93%以上を維持できるか否かを呼吸療法の指標としている。「呼吸不全の定義はPaO2 60 mmHg以下でありSpO2 90%以下に相当するが、SpO2は3%の誤差が予測されるのでSpO2 93%以上とした」とされている。
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1: 日本小児呼吸器学会・日本小児感染症学会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022、P14 表5-1、協和企画、2022

肺炎球菌薬剤感受性の改定

2008以前に用いられていたPRSPの判定基準は、髄膜炎の際の薬物体内動態をもとに決められたものであった。2008年1月にCLSIの肺炎球菌薬剤感受性判定基準が改訂され、髄膜炎以外では、PCG-MICおよびAMPC-MIC2 μg/mLまでは感受性と規定された。分離率の推移をみる際には注意が必要である。
 
参考文献:Clinical and Laboratory Standard Institute:Performance Standards for Antimicrobial Susceptibility Testing ; 18th Informational Supplement M100-S18. Vol.28 No.1, CLSI, Wayne, 2008
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1: 著者提供

気管支肺感染症(特に肺炎)の経静脈抗菌薬療法 :原因菌の感受性結果からみた抗菌薬の選択(私案)

ABPC-MIC(最小発育阻止濃度)が2 μg/mLまでのインフルエンザ菌、PCG-MICが2 μg/mLまでの肺炎球菌は、ペニシリン系抗菌薬で対応可能であった。この2 μg/mLというのは大きな意味があり、現在臨床分離される肺炎球菌の大部分は、PCG-MICが2 μg/mLまでである。つまり、臨床検査にて従来の基準でペニシリン耐性(PRSP)であっても、呼吸器感染症では臨床的に感受性ということになるわけである。耐性菌の増加した今日、virulenceの強い肺炎球菌をカバーできるペニシリン系抗菌薬でまず治療を開始する。インフルエンザ菌のABPC耐性菌感染症であっても、この間の経過は軽快傾向、不変である場合が多く、増悪例はほとんどない。耐性菌時代である今日、細菌性髄膜炎の第1選択薬であるCTX、CTRXは、可能な限り保持しておきたい。
参考文献: 須藤扶佐代、石和田稔彦、星野 直、ほか. 小児Haemophilus influenzae気管支肺感染症に対するpiperacillin、tazobactam/piperacillinの臨床効果に関する検討. 感染症誌,87:581-589, 2013
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1: 黒崎知道:気管支肺感染症の治療および問題点. 日本小児科医会報,43:148-153,2012

インフルエンザ中等症・重症肺炎・ARDSの治療

気管挿管の適応として、インフルエンザ2009pdmで示された基準を示す。
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1: 植田育也ほか:小児インフルエンザ重症肺炎・ARDSの診療戦略(2009年9月30日版).日本小児科学会雑誌,113:1501-1508,2009

胸水貯留例の管理

胸部X線、胸部CTにて胸水貯留が判明したら、その量、臨床症状によって管理方法が異なるので、フローチャートに従って治療を進める。
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1: The management of community-acquired pneumonia in infants and children older than 3 months of age: clinical practice guidelines by the Pediatric Infectious Diseases Society and the Infectious Diseases Society of America.
著者: Bradley JS, Byington CL, Shah SS, Alverson B, Carter ER, Harrison C, Kaplan SL, Mace SE, McCracken GH Jr, Moore MR, St Peter SD, Stockwell JA, Swanson JT; Pediatric Infectious Diseases Society and the Infectious Diseases Society of America.
雑誌名: Clin Infect Dis. 2011 Oct;53(7):e25-76. doi: 10.1093/cid/cir531. Epub 2011 Aug 31.
Abstract/Text: Evidenced-based guidelines for management of infants and children with community-acquired pneumonia (CAP) were prepared by an expert panel comprising clinicians and investigators representing community pediatrics, public health, and the pediatric specialties of critical care, emergency medicine, hospital medicine, infectious diseases, pulmonology, and surgery. These guidelines are intended for use by primary care and subspecialty providers responsible for the management of otherwise healthy infants and children with CAP in both outpatient and inpatient settings. Site-of-care management, diagnosis, antimicrobial and adjunctive surgical therapy, and prevention are discussed. Areas that warrant future investigations are also highlighted.
Clin Infect Dis. 2011 Oct;53(7):e25-76. doi: 10.1093/cid/cir531. Epub ...

免疫不全症の肺炎:診断と初期治療の進め方

肺炎の反復、家族歴から免疫不全症が疑われる場合、CD4/CD8、γ-グロブリン、補体などの検査を行う。さらに免疫不全症の病型を確定するために必要であれば、IgGサブクラス分画、好中球殺菌能/貪食能検査などを追加する。
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1: 日本小児呼吸器学会・日本小児感染症学会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022、P80 図7-3、協和企画、2022

マイコプラズマ肺炎に対する治療指針

日本小児感染症学会第3回安曇野セミナーでは、マクロライド耐性マイコプラズマ感染症であっても重症化する可能性は低く、自然治癒する疾患である。耐性菌感染では感受性菌感染と比較してマクロライド系抗菌薬投与後の解熱日数は2日間有意に延長していたが、平均4日程度で解熱するので難治と実感しがたい。マクロライド系抗菌薬の持つ抗炎症作用が症状改善に一定の役割を果たしている可能性がある。以上の点を踏まえ図aのようなアルゴリズムを示している。一方、小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022では、マクロライド系抗菌薬2~3日以内で解熱しない場合には抗菌薬の変更を考慮するとしている(図b)。
TFLX耐性化を招かないよう最大限努力すべきという安曇野セミナーの考え、耐性菌感染症でも平均4日程度で解熱することを考えると、全身状態を加味して4日程度はマクロライド系抗菌薬で初期治療を行ってもよいと考える
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1: a:日本小児感染症学会第3回安曇野セミナー グループD.:耐性化時代におけるマイコプラズマ肺炎の治療,小児感染免疫,24:476,2012 より転載(著者の許可を得て一部改変)した。
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2: b:日本小児呼吸器学会・日本小児感染症学会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022、P68 図5-4、協和企画、2022

肺炎の抗菌薬療法

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1: a. 日本小児呼吸器学会・日本小児感染症学会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022、P18 表6-1、協和企画、2022
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2: b. 日本小児呼吸器学会・日本小児感染症学会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022、P67 図5-3、協和企画、2022

スコアリングを用いた細菌性肺炎とマイコプラズマ性肺炎の鑑別

臨床症状と検査所見をスコアリングにより評価した検討によると、臨床症状6項目では感度76%、特異度84%、検査所見も加えた9項目では感度82%、特異度100%と有用性が認められている。ただし、乳幼児のマイコプラズマ肺炎では、年長児と異なり細菌感染の合併率が高いため注意が必要である(※)。
 
※参考文献:
武田紳江ほか:乳幼児のマイコプラズマ肺炎の臨床的検討、日本小児呼吸器疾患学会雑誌, 19:137-147, 2009
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1: 石和田稔彦ほか:スコアリングを用いた小児細菌性肺炎と非定型肺炎鑑別に関する検討.小児感染免疫,22:343-348,2011.

気管支肺感染症のBLNAR分離例の割合

気管支肺感染症例全体の中のBLNARの占める割合は微々たるものであり、例えば、気管支肺感染症例のなかで喀痰採取例(原因菌検索可能例)がどの位あるか不明であるが、仮に30%としてもBLNAR例は気管支肺感染症例全体の数%以下となり、過度に耐性菌感染症を考慮し、より広域な抗菌薬を最初から投薬する必要性は低い。
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1: 著者提供

CRP再評価後の抗菌薬投与の有無(千葉市立海浜病院小児科)

入院した肺炎症例323例中、入院時CRPが原則3.0 mg/dL以下で全身状態良好な88例を抗菌薬療法(-)で経過観察を行った。発熱が続き抗菌薬投与を開始した例(A群)は3例のみであった。3例中2例はCRP増悪、残る1例は両親の希望があり、抗菌薬投与を開始した。
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1: 黒崎知道:「小児肺炎診療ガイドライン」に関する基礎的検討. 治療の選択 日本小児呼吸器疾患学会誌,2003;14:198~204.

Swischuckらの胸部X線像パターン

Swischukらは、胸部X線像パターンを6群に分け、血液培養、咽頭培養、マイコプラズマ抗体価から細菌性、マイコプラズマ性、さらにウイルス性と分類し、抗菌薬投与の判断の一助にしている。
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1: Viral vs. bacterial pulmonary infections in children (is roentgenographic differentiation possible?).
著者: Swischuk LE, Hayden CK Jr.
雑誌名: Pediatr Radiol. 1986;16(4):278-84. doi: 10.1007/BF02386862.
Abstract/Text: This study was conducted to determine whether one could identify viral and bacterial pulmonary infections with confidence. It has been our impression for some time that one could differentiate viral from bacterial pulmonary infections on the basis of roentgenographic findings alone and to test this hypothesis, we conducted this study where the roentgenographic findings first were categorized as being due to viral or bacterial infection and then compared with clinical results. The overall accuracy was just over 90% and our method of analysis is presented.
Pediatr Radiol. 1986;16(4):278-84. doi: 10.1007/BF02386862.

代表的なX線像

a:(1)の例 RSVによる肺炎
b:(2)の例 後に膿瘍形成し、肺穿刺培養でH. influenzaeが分離
c:(4)の例 洗浄喀痰培養でH. influenzaeが純培養状に分離
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1: 著者提供

気管支肺感染症の原因菌の年次推移

小児気管支肺感染症患者の洗浄喀痰培養結果からみると、原因菌分離例は約30~35%であり、インフルエンザ菌、肺炎球菌が多く、経年的にみてもその比率に変化はなく(※1)、さらに1990~2000年の成績と(※2)比較しても同様であり、小児の気管支肺感染症の主要原因菌は、インフルエンザ菌と肺炎球菌であるといえる。
肺炎球菌の分離率の減少が目立つが、これは、小児用肺炎球菌ワクチンによる恩恵と考えられている(※3)。
 
※参考文献:
  1. 武田紳江、黒崎知道、河野陽一:小児気管支肺感染症の原因菌の推移について(2001~2006年)  小児感染免疫 20:465~468、2008
  1. 日本小児呼吸器学会・日本小児感染症学会編:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2017、協和企画、2016
  1. Naito S, Tanaka J, Nagasawa K, et al  The impact of heptavalent pneumococcal conjugate vaccine on the incidence of childhood community acquired pneumonia and bacteriologically confirmed pneumococcal pneumonia in Japan. Epidemiol Infect 144:494-506, 2016
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1: 日本小児呼吸器疾患学会・日本小児感染症学会編:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2017、P203 図14-2、協和企画、2016

肺炎:原因微生物不明時の初期抗菌薬療法

年齢別に原因菌が異なることから、重症度考慮した初期抗菌薬療法が推奨されている。耐性菌感染が疑われる場合、抗菌薬増量が必要なことが解説の項で述べられている。TBPM-PI、TFLXの使用は限定的である。
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1: 日本小児呼吸器学会・日本小児感染症学会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022、P18 表6-1、協和企画、2022

マイコプラズマ肺炎に対するマクロライドの効果━耐性菌と感受性菌の比較━

たとえ耐性菌感染であっても、プラセボ投与群の解熱までの日数、自然経過での解熱までの日数と比較すると、マクロライド投与で効果があることがわかる。
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1: 臨床検査 50;927-931, 2006

肺炎におけるステロイドの適応

肺炎に対するステロイド療法は経験的に行われているが、その有効性に関するエビデンスは意外に少ない。
 
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1: 著者提供

市中肺炎1,700名の小児患者で特定された病原体;年齢別分布

PCR法を用いた網羅的原因菌診断では、細菌49.6%、ウイルス43.1%の関与がある。肺炎球菌、インフルエンザ菌の関与は4歳以下、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジアの関与は6歳以上で顕著である。ウイルスの関与は4歳以下に多いことがわかる。
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1: Comprehensive detection of causative pathogens using real-time PCR to diagnose pediatric community-acquired pneumonia.
著者: Hamano-Hasegawa K, Morozumi M, Nakayama E, Chiba N, Murayama SY, Takayanagi R, Iwata S, Sunakawa K, Ubukata K; Acute Respiratory Diseases Study Group.
雑誌名: J Infect Chemother. 2008 Dec;14(6):424-32. doi: 10.1007/s10156-008-0648-6. Epub 2008 Dec 17.
Abstract/Text: We have developed a real-time reverse transcription-PCR (RT-PCR) method to detect 13 respiratory viruses: influenza virus A and B; respiratory syncytial virus (RSV) subgroup A and B; parainfluenza virus (PIV) 1, 2, and 3; adenovirus; rhinovirus (RV); enterovirus; coronavirus (OC43); human metapneumovirus (hMPV); and human bocavirus (HBoV). The new method for detection of these viruses was applied simultaneously with real-time PCR for the detection of six bacterial pathogens in clinical samples from 1700 pediatric patients with community-acquired pneumonia (CAP). Of all the patients, 32.5% were suspected to have single bacterial infections; 1.9%, multiple bacterial infections; 15.2%, coinfections of bacteria and viruses; 25.8%, single viral infections; and 2.1%, multiple viral infections. In the remaining 22.6%, the etiology was unknown. The breakdown of suspected causative pathogens was as follows: 24.4% were Streptococcus pneumoniae, 14.8% were Mycoplasma pneumoniae, 11.3% were Haemophilus influenzae, and 1.4% were Chlamydophila pneumoniae. The breakdown of viruses was as follows: 14.5% were RV, 9.4% were RSV, 7.4% were hMPV, 7.2% were PIV, and 2.9% were HBoV. The new method will contribute to advances in the accuracy of diagnosis and should also result in the appropriate use of antimicrobials.
J Infect Chemother. 2008 Dec;14(6):424-32. doi: 10.1007/s10156-008-064...

小児市中肺炎(CAP)の経験的治療 (empiric therapy)

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1: The management of community-acquired pneumonia in infants and children older than 3 months of age: clinical practice guidelines by the Pediatric Infectious Diseases Society and the Infectious Diseases Society of America.
著者: Bradley JS, Byington CL, Shah SS, Alverson B, Carter ER, Harrison C, Kaplan SL, Mace SE, McCracken GH Jr, Moore MR, St Peter SD, Stockwell JA, Swanson JT; Pediatric Infectious Diseases Society and the Infectious Diseases Society of America.
雑誌名: Clin Infect Dis. 2011 Oct;53(7):e25-76. doi: 10.1093/cid/cir531. Epub 2011 Aug 31.
Abstract/Text: Evidenced-based guidelines for management of infants and children with community-acquired pneumonia (CAP) were prepared by an expert panel comprising clinicians and investigators representing community pediatrics, public health, and the pediatric specialties of critical care, emergency medicine, hospital medicine, infectious diseases, pulmonology, and surgery. These guidelines are intended for use by primary care and subspecialty providers responsible for the management of otherwise healthy infants and children with CAP in both outpatient and inpatient settings. Site-of-care management, diagnosis, antimicrobial and adjunctive surgical therapy, and prevention are discussed. Areas that warrant future investigations are also highlighted.
Clin Infect Dis. 2011 Oct;53(7):e25-76. doi: 10.1093/cid/cir531. Epub ...

COVID-19肺炎での呼吸管理のフローチャート

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1: 小児COVID-19軽症から中等症の治療フローチャート. [http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20220926_2022-9-2Covid%20FC.pdf http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20220926_2022-9-2Covid%20FC.pdf]. 参照日(2023年1月11日).

細菌性、ウイルス性、マイコプラズマ性の大まかな鑑別と初期治療

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1: 著者提供

原因微生物の年齢分布

年齢別に原因微生物の占める割合は異なる。生直後から3週間までの肺炎はまれであるが、周産期の全身感染症と関連して発症する。生後3週間から3カ月までの肺炎の多くは、マクロライド系抗菌薬に感受性のある原因微生物であるクラミジア・トラコマチスや百日咳菌による。5歳以上の小児例では、同様にマクロライド系抗菌薬に感受性のある2種の原因微生物、すなわち肺炎マイコプラズマと肺炎クラミジアによる肺炎が多い。
 
参考文献:
McIntosh K: Community-acquired pneumonia in children. N Engl J Med. 2002 Feb 7;346(6):429-37. より一部改変
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1: 著者提供