胃癌の再発から抗がん剤と決別し、在宅ホスピスを選んだ男性患者の聞き書きの冊子。第一部は胃癌と闘った経過を誇り高く書いていたが、今回は“抗がん剤との決別”が主題である。ボランティアは1回2時間あまり、6回にわたって聞き書きをし、テープ起こし、文章化、その後本人の点検、校正を受け、さらに文章化する。予定にはなかった満州時代の話も聞き出すことができた。これまで人に話したことはなかった。この冊子は、お通夜に間に合い、参列者に配られた。
参考文献:
小田豊二:「聞き書き」をはじめよう. 木星舎, 2012.