これまでの報告や実際の臨床経験をもとにLAMの自然史を推測すると4つくらいの代表的パターンになると推測される。
Aは重症例、Bは中等症例、Cは軽症例、Dは最軽症例、と呼ぶこととする。Aは呼吸困難発症のLAMを想起すればよい。AにGnRH療法を行っても、A’では肺機能や生存期間の改善に寄与していない。一方、A’’では、肺機能の低下スピードはやや軽減し、そのため生存期間は伸びている。C、Dでは気胸発症例、あるいは偶然の機会に胸部CTで多発性肺嚢胞を指摘されたような症例を想起すればよい。これらの症例では、特別な治療を考える必要はないであろう。Bは中間の症例である。B’はGnRH療法により肺機能の低下速度が緩徐となり、生命予後は延長することが明らかである。