骨粗鬆症の定義
わが国の骨粗鬆症診断基準は1995年に初めて発表され、以後1996年、2000年、2012年の3回改訂が行われた。現在も、骨粗鬆症の診断基準自体は、2012年度改定版に準じる。
出典
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骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版、P36、図18、ライフサイエンス社、2015(改変あり)
骨代謝マーカーの基準値、カットオフ値、異常高値
骨代謝マーカーは日内変動があり、午前中に高く、午後には低下する。表は日本人の基準値で早朝空腹時に採血・採尿して得られた値である。尿中マーカーの測定には朝食抜きの検体採取(早朝第一尿/第二尿)が勧められる。同一症例の骨粗鬆症の病態の評価に当たっては最小有意変化に留意する。
出典
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骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版、P155、付表3、ライフサイエンス社、2015
低骨量を呈する疾患
原発性骨粗鬆症の鑑別疾患を示す。低骨密度の症例に遭遇した場合には、ここにその病因、病態を明らかにすることが適切な治療を行ううえで重要である。
出典
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骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版、P19、図12、ライフサイエンス社、2015
骨粗鬆症治療薬の種類と推奨レベル
ここに示された推奨レベルは、エビデンスとなる論文が存在しているという意味であり、薬剤の優劣をみての評価ではない。薬剤を選択するに当たっては、その効果、副作用および服用者側の臨床背景を考慮して選択されなければならない。
出典
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骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版、p158、付表9、ライフサイエンス社、2015
骨粗鬆症の診断手順
出典
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骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版、P18、図11、ライフサイエンス社、2015
骨粗鬆症の臨床像
骨粗鬆症の診断は、腰背痛等の有症者、あるいは検診等の要精検者などを対象に行われる。デシジョンツリーの手順に従い、医療面接、身体診察、画像診断、血液・尿検査、骨評価を行い、骨粗鬆症の疑いありと判断された症例では鑑別診断を行い原発性骨粗鬆症の診断基準を適応して診断を下す。
出典
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骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版、P21、図13、ライフサイエンス社、2015