白板症における治療指針
検査としては、まず擦過細胞診を施行する。検査結果がClassⅢ未満の場合、必要ならば外科的切除術またはその発生誘因を精査し、誘因に対する処置を行い、白斑の反応を評価する。白斑が改善・消失した場合は、定期的な経過観察を施行する。ClassⅢ以上では組織生検を施行する。病理組織検査結果で、上皮の高度異形成症または癌と診断された場合は、口腔外科専門診療科などの高次医療機関に精査依頼を行う。中等度以下の上皮異形成症の場合は、外科的切除術を施行し、切除物を病理組織検査に提出する。病理組織検査結果の悪性度(異型度)によりその後の治療方針を決定する。