WPW症候群の典型的心電図(洞調律時:非発作時)
特徴的なデルタ波が認められる。P-R間隔は短く、デルタ波がある。V1はデルタ波の向きは±で、aVF+、III誘導でR<Sである。右の中中隔に副伝導路があると判断される。部位診断にはRefが役立つ。
参考文献:J Cardiovasc Electrophysiol. 1998 Jan;9(1):2-12.
出典
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WPW症候群の典型的心電図(発作時:順行性房室回帰性頻拍)
V1でT波のうえに重なったP波が認められる。順行性房室回帰性頻拍ではnarrow QRSとなる。
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WPW症候群の典型的心電図(発作時:偽性心室頻拍)
心房細動を合併した状態で心房の興奮が副伝導路を介し心室に伝導しているため、デルタ波の形がさらに顕性となり、QRSが広くなって不規則となっている。
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WPW 症候群の3人の医師の写真
Wolff先生は White 先生の弟子で、Parkinson先生は当時の権威であった。
発作急性期の治療手順
a:narrow QRS を示す発作性上室頻拍停止のフローチャート
b:逆方向性房室回帰性頻拍、または心房細動(偽性心室頻拍)時
出典
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日本循環器学会/日本不整脈心電学会.2020年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン.https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/01/JCS2020_Ono.pdf(2022年3月閲覧)p31 図6
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b:著者提供
発作性上室頻拍予防のフローチャート
出典
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日本循環器学会/日本不整脈心電学会.2020年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン.https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/01/JCS2020_Ono.pdf(2022年3月閲覧)p31 図7