肝内結石症画像診断のフローチャート
肝内結石症の画像診断法は、1次検査、2次検査、3次検査に分けられる。
MRC:核磁気共鳴胆管撮影、DIC:経静脈性(点滴)胆道造影、ERC:内視鏡的逆行性胆道造影、PTC:経皮経肝胆道造影、IDUS:管腔内超音波検査
出典
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厚生労働省「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班編:肝内結石症の診療ガイド、p.18、文光堂、2011
肝内結石症重症度分類
1998年の473例のコホート調査では、Grade 1 (2%)、Grade 2 (25%)、Grade 3~4 (55%)であった。
出典
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厚生労働省「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班編:肝内結石症の診療ガイド、p.17、文光堂、2011
肝内結石症のCT所見
右肝内胆管内の結石が高吸収域として描出され(矢印)、末梢の肝内胆管に拡張を認める。
出典
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肝内結石症のMRC所見
画像[ID0671]と同一症例。拡張した右肝内胆管内の陰影欠損像として肝内結石が描出されている(矢印)。
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肝内結石症のERC所見
画像[ID0671]と同一症例。右肝内胆管の拡張と、肝内結石が陰影欠損像として描出されている(矢印)。
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肝内結石症治療選択のフローチャート
胆道再建術の既往と吻合部狭窄の有無、肝内胆管癌合併の有無、肝委縮の有無、症状や胆道狭窄・拡張の有無を評価項目として治療法を選択する。経口的内視鏡治療では内視鏡的逆行性胆道造影(ERC)、バルーン内視鏡下ERC、経口胆道鏡(POCS)が、また経皮的内視鏡治療では経皮経肝胆道鏡(PTCS)が行われる。内視鏡的治療には、必要に応じて衝撃波による破砕(体外衝撃波結石破砕術、電気水圧式衝撃波結石破砕術など)を併用する。経過観察期間は胆汁うっ滞や胆管炎の予防としてウルソデオキシコール酸の投与を考慮する。
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