エピネフリン負荷(0.1 μg/kgのボーラス静注 + 0.1 μg/kg/分)により、LQT1患者では、心拍数上昇に一致してQTcが著明に延長し(ピーク: 576→711 ms)、定常状態でもQTcの延長は持続している(696 ms)(a)。また、RR間隔の短縮にもかかわらずQT時間の絶対値が延長する奇異性QT延長を認めている。
LQT2患者では、心拍数上昇に一致してQTcは著明に延長するが(592→684 ms)、定常状態ではQTcはコントロールレベル付近まで短縮している(611 ms)(b)。
LQT3患者では、心拍数上昇時のQTc延長は軽度で(560→582 ms)、定常状態のQTcはコントロールレベル以下に短縮している(532 ms)(c)。