食道癌手術切除例の生存曲線
食道癌全国登録2012年に登録されたわが国の食道癌手術切除例の生存曲線である。5年生存率は、55.6%であった。
出典
1:
Comprehensive registry of esophageal cancer in Japan, 2012.
Esophagus. 2019 Jul;16(3):221-245. doi: 10.1007/s10388-019-00674-z. Epub 2019 May 16.
食道癌内視鏡治療例の生存曲線
EMR:endoscopic mucosal resection、ESD:endoscopic submucosal resection
出典
1:
Comprehensive registry of esophageal cancer in Japan, 2012.
Esophagus. 2019 Jul;16(3):221-245. doi: 10.1007/s10388-019-00674-z. Epub 2019 May 16.
食道癌手術切除例臨床病期別の生存曲線
手術の行われた食道癌(補助療法の有無は問わない)の臨床病期別の生存曲線である。5年生存率はそれぞれ、Stage 0 82.9%、Stage I 81.6%、Stage II 60.1%、Stage III 41.6%、Stage IVa 22.0%、Stage IVb 23.1%であった(進行度は食道癌取扱い規約第11版による)。
出典
1:
Comprehensive registry of esophageal cancer in Japan, 2012.
Esophagus. 2019 Jul;16(3):221-245. doi: 10.1007/s10388-019-00674-z. Epub 2019 May 16.
食道癌のステージング
病期分類は治療方針の決定に重要となり、予後の予測に有用である。
食道癌の進行度はT因子(癌の壁深達度)N因子(リンパ節転移)M因子(遠隔臓器転移)により決定される。
わが国では日本食道学会による「食道癌取扱い規約(第12版)」が用いられている。
a:壁深達度
b:進行度Stage;T, N, Mの各因子とStage分類を記載する。例:T2N2M0, Stage Ⅲ
出典
1:
日本食道学会編:臨床・病理 食道癌取扱い規約 第12版、p.9,10、p.31表1-7、金原出版、2022年.
食道癌の組織分類
参考文献:日本食道学会編:臨床・病理 食道癌取扱い規約 第12版、p.38-40、金原出版、2022年.
出典
1:
著者提供
UICCによるTNM分類:病期および予後群-食道および食道胃接合部の癌
海外ではUICC -TNM分類 2017年度版:第8版が用いられる。
食道癌取扱い規約(第12版)よりUICCによるTNM分類(第8版)に合わせて、リンパ節転移個数によりN因子が規定された。
出典
1:
日本食道学会編:臨床・病理 食道癌取扱い規約 第12版、p.59,60、金原出版、2022年.
cStage 0、I 食道癌治療のアルゴリズム
進行度診断に基づき、下記アルゴリズムを参考に治療方針を決定する。決定に際しては、患者の全身状態や意見を十分考慮すべきである。
出典
1:
日本食道学会編:食道癌診療ガイドライン2022年版. P.16、金原出版, 2022年
cStage II、III 食道癌治療のアルゴリズム
進行度診断に基づき、上記アルゴリズムを参考に治療方針を決定する。決定に際しては、患者の全身状態や意見を十分考慮すべきである。
出典
1:
日本食道学会編:食道癌診療ガイドライン2022年版. P.28、金原出版, 2022年.
cStage IV 食道癌治療のアルゴリズム
進行度診断に基づき、下記アルゴリズムを参考に治療方針を決定する。決定に際しては、患者の全身状態や意見を十分考慮すべきである。
出典
1:
日本食道学会編:食道癌診療ガイドライン2022年版. P.39,45、金原出版, 2022年
内視鏡的切除の適応
壁深達度が粘膜層(T1a)のうち、EP、LPM病変ではリンパ節転移をきわめてまれであり、内視鏡的切除で十分根治が見込める。壁深達度が粘膜筋板に達したもの、粘膜下層にわずかに浸潤するものでは粘膜切除が可能であるが、リンパ節転移の可能性もわずかにあるため、内視鏡的切除標本の病理組織学的検討から追加治療の適応を判断する。粘膜下層に深く浸潤したものでは、50%程度の転移率があるため、進行癌に準じて治療を行う。
出典
1:
日本食道学会編:食道癌診療ガイドライン2022年版. P.16、金原出版, 2022年.