Now processing ... 
 Now searching ... 
 Now loading ... 

悪性リンパ腫のWHO分類4版(2017)

WHO分類第4版では、急性リンパ性白血病は「前駆細胞リンパ系腫瘍」に位置付けられ、「成熟」B細胞またはT/NK細胞腫瘍が悪性リンパ腫(NHL)に相当する。「リンパ芽球性リンパ腫」は、腫瘤形成が主体で骨髄、末梢血浸潤が軽度のものを呼ぶ。

[18F]FDG-PET/CT画像

節外性NK/T細胞リンパ腫/鼻型の自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法後の眼窩内再発例。
再発時骨痛はまったく自覚していなかったが、下顎骨・上腕骨・鎖骨・胸骨・肋骨・脊椎などに多数FDGの集積を認めた。
出典
img
1: クリニカルPET編集委員会編:臨床医のためのクリニカルPET −病期・病態診断のためのガイドブック−、p.124、寺田国際事務所,先端医療技術研究所,2007年

胸部単純CT画像と[18F]FDG-PET/CT画像

肺のMALT関連節外性辺縁帯B細胞リンパ腫として紹介されてきた1例。
a:CT像。
[18F]FDG-PET/CTを撮影したところ、両側扁桃にも集積が認められ(b)、同部の生検よりMALTリンパ腫の浸潤による扁桃腫大であったことが判明した。
出典
img
1: クリニカルPET編集委員会編:臨床医のためのクリニカルPET −病期・病態診断のためのガイドブック−、p.124、寺田国際事務所,先端医療技術研究所,2007年

R-CHOP療法

CHOP療法中に間質性肺炎を併発した患者の胸部単純X線像と胸部単純CT像

R-CHOP療法中にカリニ肺炎を併発したDLBCL患者の胸部単純X線像(a)と胸部単純CT像(b)
出典
img
1: 小澤敬也,直江知樹,坂田洋一 編:講義録 血液・造血器疾患学、p.101、メジカルビュー社,2008年

前医で脾原発NHLと診断されて紹介されてきた、濾胞性リンパ腫(grade 3)の頚・胸・腹部造影CT画像と[18F]FDG-PET/CT画像

脾臓以外にも、造影CT(a)では腫大程度が小さかったため見落とされていた腫大リンパ節(内頚・耳下腺部・顎下・鎖骨上・腋窩・傍気管・肺門・傍大動脈・腸骨動脈領域・鼠径)が、[18F]FDG-PET/CT(b)では明瞭にFDGの集積像として描出されている。左腋窩リンパ節生検で病理組織診断が得られ、一部びまん性大細胞型に組織学的進展が認められていたことが確認された。
出典
img
1: クリニカルPET編集委員会編:臨床医のためのクリニカルPET −病期・病態診断のためのガイドブック−、p.123、寺田国際事務所,先端医療技術研究所,2007年

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の再発例。FDG-PET/CT画像と腹部造影CT画像

横隔膜直下の脾浸潤を[18F]FDG-PET/CTで捉えた(a)造影。CTを用いても脾腫は認められず(b)、内部の結節性病変を明確には描出することができなかった。
出典
img
1: クリニカルPET編集委員会編:臨床医のためのクリニカルPET −病期・病態診断のためのガイドブック−、p.124、寺田国際事務所,先端医療技術研究所,2007年

濾胞性リンパ腫の治療フローチャート

初発例では、限局期(Ⅰ期ないし隣接するⅡ期)のみ、すべての病巣が照射野内に含まれる限り、RTの適応となる。診断後直ちに治療を開始した群に生存期間が劣らないという観点より、病勢の進行あるいは症状が出現した際に薬物治療を開始することを前提として、診断後、病勢進行まで無治療経過観察(watch & wait)という選択肢がとられることもある。進行期では、初発例でも再発例でも、① 無治療経過観察から、② 単剤または併用化学療法、③リツキシマブ単独、④ ②と③の併用療法、――などの治療方法から選択される。ただし、初発例に対してはリツキシマブ+化学療法のほうが化学療法単独よりも推奨される。造血幹細胞移植療法は、再発進行期に検討され得る1つの治療選択肢である。90Yイブリツモマブ チウキセタン(Radioimmunotherapy:RIT)も再発時のみ適応となる。
出典
img
1: 著者提供

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の治療フローチャート

巨大(bulky)病変のないⅠ期ないしⅡ期DLBCLに対する標準治療は、予後不良因子(LDH正常を超える、ECOG PS1以上、年齢61歳以上)がなければR-CHOP療法4サイクルが推奨される。進行期DLBCLに対する標準治療は6-8サイクル(高齢者では6 サイクル)R-CHOP療法である。
いずれの場合においても、R-CHOP療法後にCRとなった場合、無治療経過観察とする。
再発例では、65歳以下の若年者では、リツキシマブを併用した救援療法によりPR以上の奏効が得られた場合には、自家末梢血幹細胞移植(autologous peripheral blood stem cell transplantation:auto PBSCT)を併用したHDTまたはCAR T細胞療法を実施することが推奨される。
出典
img
1: 著者提供

MALTリンパ腫の治療フローチャート

胃限局MALTリンパ腫では、除菌療法をピロリ菌陽性・陰性にかかわらず、まず試みる。
除菌失敗例では、放射線療法(RT)が推奨される。胃以外のMALTリンパ腫では、限局期の場合には、RTや外科的摘出が考慮される。
進行期MALTリンパ腫では、注意深い経過観察に加えて、化学療法も考慮される。化学療法は低悪性度B細胞リンパ腫としての治療方針(薬剤)が推奨される。ときにはかけ離れた箇所に病変が2つ存在しても、部位により毒性が低いと判断されれば両者にRTを施行することもある。再発時には90Yイブリツモマブ チウキセタン(radioimmunotherapy:RIT)が適応となる。
出典
img
1: 著者提供

ホジキンリンパ腫の病期

悪性リンパ腫の病変の広がりは治療選択、予後予測を左右するため、臨床病期を正確に把握することが極めて重要と考えられる。悪性リンパ腫に対する病期分類は、ホジキンリンパ腫に対して開発されたAnn Arbor 分類がNHLに対しても用いられる。
出典
img
1: James D Brierley, Mary K Gospodarowicz, Christian Wittekind編, UICC日本委員会TNM委員会訳:TNM悪性腫瘍の分類 第8版 日本語版, 金原出版, 2017.

悪性リンパ腫のWHO分類4版(2017)

WHO分類第4版では、急性リンパ性白血病は「前駆細胞リンパ系腫瘍」に位置付けられ、「成熟」B細胞またはT/NK細胞腫瘍が悪性リンパ腫(NHL)に相当する。「リンパ芽球性リンパ腫」は、腫瘤形成が主体で骨髄、末梢血浸潤が軽度のものを呼ぶ。

[18F]FDG-PET/CT画像

節外性NK/T細胞リンパ腫/鼻型の自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法後の眼窩内再発例。
再発時骨痛はまったく自覚していなかったが、下顎骨・上腕骨・鎖骨・胸骨・肋骨・脊椎などに多数FDGの集積を認めた。
出典
img
1: クリニカルPET編集委員会編:臨床医のためのクリニカルPET −病期・病態診断のためのガイドブック−、p.124、寺田国際事務所,先端医療技術研究所,2007年