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TTP/HUSの診断と治療方針

原因不明の血小板減少と溶血性貧血を認めた場合、ADAMTS13活性と志賀毒素産生大腸菌(STEC)の検査を行う。
ADAMTS13活性が10%未満に著減していればTTPと診断する。同インヒビターを確認し、陽性であれば後天性TTPとして血漿交換を行う。不応・難治の場合はリツキシマブの使用を考える。インヒビターが陰性の先天性TTPの場合はFFP輸注のみの治療である。
STEC陽性であればSTEC-HUSとして支持療法を行う。それ以外の症例で基礎疾患のある二次性TMAでは、血漿交換のほか病因に応じた治療を行う。
補体関連TMAと確定できている症例はエクリズマブを使用するが、確定が困難であるので血漿交換から治療を開始する。
 
*非典型HUS:保険病名や慣用名としてしばしば使用されている
出典
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1: 血栓性血小板減少性紫斑病診療ガイド2023. 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業「血液凝固異常症等に関する研究班」TTPグループ. 松本雅則.(https://ketsuekigyoko.org/wp-content/uploads/2023/10/TTP_GL_2023.pdf)(2024年1月29日に利用)

TTP患者の破砕赤血球

TTP患者の末梢血には破砕赤血球(矢印)を認める(ライト・ギムザ染色)。
出典
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1: 著者提供

TTPに認める血栓

TTP患者の剖検所見では、ヒアリン血栓(エオジン好性の内皮下沈着物)をさまざまな臓器で認める。これは、von Willebrand因子と血小板を主体とした血小板血栓である。
a:心臓
b:肝臓
c:腎臓
d:膵臓
 
参考文献:
  1. 小川弥生, 他: 全身性エリテマトーデスに併発した血栓性血小板減少性紫斑病の1例. 日本臨床免疫学会会誌,2006; 29: 342.

TTP/HUSの診断と治療方針

原因不明の血小板減少と溶血性貧血を認めた場合、ADAMTS13活性と志賀毒素産生大腸菌(STEC)の検査を行う。
ADAMTS13活性が10%未満に著減していればTTPと診断する。同インヒビターを確認し、陽性であれば後天性TTPとして血漿交換を行う。不応・難治の場合はリツキシマブの使用を考える。インヒビターが陰性の先天性TTPの場合はFFP輸注のみの治療である。
STEC陽性であればSTEC-HUSとして支持療法を行う。それ以外の症例で基礎疾患のある二次性TMAでは、血漿交換のほか病因に応じた治療を行う。
補体関連TMAと確定できている症例はエクリズマブを使用するが、確定が困難であるので血漿交換から治療を開始する。
 
*非典型HUS:保険病名や慣用名としてしばしば使用されている
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1: 血栓性血小板減少性紫斑病診療ガイド2023. 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業「血液凝固異常症等に関する研究班」TTPグループ. 松本雅則.(https://ketsuekigyoko.org/wp-content/uploads/2023/10/TTP_GL_2023.pdf)(2024年1月29日に利用)

TTP患者の破砕赤血球

TTP患者の末梢血には破砕赤血球(矢印)を認める(ライト・ギムザ染色)。
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1: 著者提供