拡張型心筋症と鑑別すべき主な二次性心筋症(特定心筋症)
日本循環器学会のガイドラインでは、拡張型心筋症の診断にあたって、「(1)左室のびまん性収縮障害と(2)左室拡大を特徴とする疾患群」と定義され、二次性心筋症を除外する必要がある。
出典
1:
日本循環器学会/日本心不全学会:心筋症診療ガイドライン(2018年改訂版)http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2018_tsutsui_kitaoka.pdf(2019年11月閲覧)班長 筒井 裕之他、p61、表40、拡張型心筋症と鑑別すべき主な二次性心筋症(特定心筋症)
左室機能障害を引き起こす抗がん剤
(Zamorano JL, et al. 2016 506)を参考に作表
出典
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日本循環器学会/日本心不全学会:心筋症診療ガイドライン(2018年改訂版)http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2018_tsutsui_kitaoka.pdf(2019年11月閲覧)班長 筒井 裕之他、p66、表43.、左室機能障害を引き起こす抗がん剤
拡張型心筋症に対するICD 植込みの推奨とエビデンスレベル
出典
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日本循環器学会/日本心不全学会:心筋症診療ガイドライン(2018年改訂版)http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2018_tsutsui_kitaoka.pdf(2019年11月閲覧)班長 筒井 裕之他、p91、表68、拡張型心筋症に対するICD 植込みの推奨とエビデンスレベル
CRTの推奨とエビデンスレベル
NYHA心機能分類Ⅲ/Ⅳ度とⅡ度では,推奨される対象患者(洞調律の場合)に以下のような相違点がある.
1)LVEFのカットオフ値:NYHA心機能分類Ⅲ/Ⅳ度ではLVEF≦35%に対し,Ⅱ度ではLVEF≦30%
2)QRS幅120~149ミリ秒の場合:NYHA心機能分類Ⅲ/Ⅳ度では左脚ブロックはクラスI,非左脚ブロックはクラスⅠIbに対し,Ⅱ度では左脚ブロック,非左脚ブロックにかかわらずクラスⅠIb
出典
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日本循環器学会/日本心不全学会:急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2017_tsutsui_h.pdf(2020年1月閲覧)班長 筒井 裕之他、p48、表29、CRTの推奨とエビデンスレベル
HFrEF における治療薬の推奨とエビデンスレベル
出典
1:
日本循環器学会/日本心不全学会:急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2017_tsutsui_h.pdf(2020年1月閲覧)班長 筒井 裕之他、p40、表23、HFrEF における治療薬の推奨とエビデンスレベル
拡張型心筋症の剖検例と病理所見
拡張型心筋症では心室筋の菲薄化と心室拡大が明らかである。病理学的には心筋組織の線維化が特徴的である(Masson trichrome染色で膠原繊維が青く染まっている)。
a:剖検例
b:病理所見
出典
1:
Vinay Kumar MBBS, MD, FRCPath, Abul K. Abbas MBBS and Jon C. Aster MD, PhD: Robbins and Cotran Pathologic Basis of Disease, 9th ed. Elsevier, 2014; Chapter 12, 523-578, Figure 12-32.