乳頭部所見
初期には乳頭部に限局した湿疹様変化としてみられる。1つの乳管口を中心として円状に広がる病変を認める。
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乳頭部所見
時間が経過すると、乳頭だけでなく、乳輪およびその周囲の皮膚にも病変が拡大する。拡大する速度は半径3.6mm/年とされている[1]。
参考文献:
坂元吾偉. 乳房Paget病の病理学的検討. お茶の水医学雑誌. 1973;21(3):97-105.
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MRI(右乳房、造影、MIP画像)
区域性の顆粒状の造影域(non-mass like enhancement)があり、乳頭にも造影効果を認める。臨床的に腫瘤を認めない場合でも、MRIで広範囲の造影域を認める場合があるため、範囲診断には有用である。
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乳癌のステージング
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日本乳癌学会編:臨床・病理 乳癌取扱い規約 第18版、金原出版株式会社、2018年
マンモグラフィ(1)
多形~微細線状・分枝状石灰化が乳頭直下から区域性に分布している。
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マンモグラフィ(2)
乳頭内に多形石灰化の集簇を認める。乳房内にも少数であるが、類似した石灰化を区域性に認める。
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擦過細胞診
パジェット細胞は細胞質が明るく、核小体が目立つ大型の核を有する。細胞質内にはメラニン顆粒を認めることがある。
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病理組織
乳頭部皮膚の真皮内に大型の明るい泡沫状の胞体と、大きく目立つ核を持つパジェット細胞がみられる。
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アルゴリズム1:乳房に腫瘤を触れる場合
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アルゴリズム2:乳房に腫瘤を触れず、擦過細胞診で陽性の場合
[ID0703]:で乳房に腫瘤を触れず、擦過細胞診で陰性の場合
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アルゴリズム3:乳房に腫瘤を触れず、擦過細胞診で陰性の場合
[ID0702]:乳房に腫瘤を触れず、擦過細胞診で陽性の場合
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