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慢性疼痛治療のフローチャート

出典
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1: 久保千春ほか:慢性疼痛.心身症診断・治療ガイドライン2002(西間三馨編).協和企画、2002、p.8

痛みの悪循環

組織及び神経障害によって生じた痛み体験が破局的に認知されると、痛みに対する恐怖や不安に発展する。これらは、痛みに対する過敏性を引き起こし、回避行動につながる。身体を使わなくなることで、廃用症候群に陥ったり、抑うつ症状を伴ったりする。こうして、痛みの悪循環と遷延化が起こってくる。さらに、組織及び神経障害がなくてもこの痛みの恐怖回避モデルは成立すると考えられている。同じような組織及び神経障害を生じても、破局化や痛みに対する不安・恐怖が少なく早々に日常生活を行える人は、楽観的に痛みと向き合え、回復が早い。
 
参考文献:
岩城理恵、細井昌子:慢性疼痛に対する心理的アプローチと薬物療法.医学と薬学71(9): 1497-1506,2014
出典
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1: 住谷昌彦:わたしのフィロソフィ&スキル キュア編(第7回) がん疼痛ケアのための“非がん疼痛”再考 疼痛アセスメントのための「痛みの分類 最新版」.プロフェッショナルがんナーシング 7(1) 2017;76-80.

内側前頭前皮質が痛みを判別

機能的磁気共鳴画像(fMRI)を用いて健常被験者を対象に行われた疼痛脳内機構に関する研究結果。前部帯状回の一部を含む内側前頭前皮質が、疼痛の性質を認知する機能を有している。
出典
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1: Raij TT, et al. Proc Natl Acad Sci USA. 2005; 102(6): 2147-2151(一部改変)

疼痛性障害の診断フローチャート

疼痛性障害の診断基準*:(1)1つまたは複数の解剖学的部位に重篤な疼痛を訴え、(2)その疼痛のため身体的機能または心理社会的機能が著しい障害をきたし、(3)疼痛の発症、持続、または重症度は心理的要因の影響を受け、(4)疼痛の訴えは虚偽のものでなく、(5)疼痛は他の精神疾患(気分障害、不安障害など)では十分に説明しきれない、という5つの要件を満たしたとき疼痛性障害と診断される。
出典
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1: 中尾睦宏:やたらと痛がる人 疼痛性障害.Medicina 内科医が知っておきたいメンタルヘルスプロブレムへの対応.2007;44(6):1212-1215 (一部改変)

慢性疼痛治療のフローチャート

出典
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1: 久保千春ほか:慢性疼痛.心身症診断・治療ガイドライン2002(西間三馨編).協和企画、2002、p.8

痛みの悪循環

組織及び神経障害によって生じた痛み体験が破局的に認知されると、痛みに対する恐怖や不安に発展する。これらは、痛みに対する過敏性を引き起こし、回避行動につながる。身体を使わなくなることで、廃用症候群に陥ったり、抑うつ症状を伴ったりする。こうして、痛みの悪循環と遷延化が起こってくる。さらに、組織及び神経障害がなくてもこの痛みの恐怖回避モデルは成立すると考えられている。同じような組織及び神経障害を生じても、破局化や痛みに対する不安・恐怖が少なく早々に日常生活を行える人は、楽観的に痛みと向き合え、回復が早い。
 
参考文献:
岩城理恵、細井昌子:慢性疼痛に対する心理的アプローチと薬物療法.医学と薬学71(9): 1497-1506,2014
出典
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1: 住谷昌彦:わたしのフィロソフィ&スキル キュア編(第7回) がん疼痛ケアのための“非がん疼痛”再考 疼痛アセスメントのための「痛みの分類 最新版」.プロフェッショナルがんナーシング 7(1) 2017;76-80.