※1:130 mEq/Lに同じ ※2:3.0 mEq/Lに同じ ※3:54 mg/dLに同じ
- 初診ケースのなかには、発症間もないものがあるが、すでに長期化して未受診だったものもあり、身体的にどれだけ重症かという判断は難しいことがある。
- どのようなサインを重症と考えるかは、ガイドラインによっても若干異なる。
- その地域の治療資源によっても対応できる範囲が異なるので、「BMIがこの値以下は必ず入院」というふうに一律には示しにくい。
- 一般的にいって、同じ程度の低体重でも、長くその体重にとどまっている場合よりは、急激に体重が低下してその体重になった場合のほうが緊急の対応を要する場合が多い。
- もちろん長期の低体重からくる合併症も見落とさないよう注意が必要である。
- 臨床の場では、「体重が○ kgを切ったら入院」というような約束がされることが多いが、体重だけでは「水を飲んで体重の数字だけ増やす」などの操作をされやすい。
- 身体の重症度は、体重だけでなく、ここに挙げたようなさまざまな症状から総合的に判断するべきである。
参考文献:
NICE guideline [NG69]:Eating disorders:recognition and treatment. Published date: May 2017
Royal College of Psychiatrists: MARSIPAN:Management of Really Sick Patients with Anorexia Nervosa 2nd edition, Box1