睡眠に関する訴えがある場合には、睡眠に関する包括的スクリーニングを行う。2008年の厚生労働省精神・神経疾患委託費の研究班の報告書より1部改変した、スクリーニングの手順を図に示す。
不眠の存在が確実な場合には、「眠れない」という訴えをより具体的に、症状として把握することが重要である。寝つきが悪いのか(入眠障害)、眠ってから頻回に目覚めてよく眠れないのか(中途覚醒)、早く目覚めすぎて困っているのか(早朝覚醒)、休息感が欠如しているのか、について具体的に症候としてつかむ必要がある。患者の睡眠習慣について、睡眠時間だけでなく、就床時刻や起床時刻を必ず確認する。