アレルギー性結膜炎の結膜所見
結膜充血を認める。
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春季カタルの石垣状乳頭増殖
上眼瞼結膜に大小不同の直径1mm以上の巨大な乳頭増殖所見を認める。結膜充血も著明で、乳頭の間に眼脂を伴っている。
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春季カタルの輪部病変
輪部の堤防状隆起を認める。
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春季カタルのシールド潰瘍
遷延性の角膜上皮欠損を伴う浅い角膜潰瘍で、潰瘍底は灰白色に混濁し、潰瘍周囲は浮腫状になった角膜上皮で囲まれたようにみえる。潰瘍の形状が楯に似ていることから、シールド(Shield:楯型)潰瘍と呼ばれる。
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アレルギー性結膜疾患の治療:増殖性(春季カタル)
春季カタルの治療には、抗アレルギー点眼薬、免疫抑制点眼薬(カルシニューリン阻害薬)、ステロイド点眼薬が用いられる。抗アレルギー点眼薬と免疫抑制点眼薬を併用するが、眼瘙痒感、充血、眼脂などの炎症症状が強く、角膜にも所見を呈する中等症以上の症例では、ステロイド点眼薬を使用し、改善がみられない場合は、ステロイド薬の瞼結膜注射や外科的治療を追加する。症状が改善すれば、ステロイド点眼薬の回数や濃度を漸減する。
出典
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アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン編集委員会︓アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第3版)第2章スコープ.⽇眼会誌 125︓747-768.2021. P.761 図2-42
結膜炎の鑑別診断
臨床病型の特徴、眼脂の性状から結膜炎の原因を考える。
出典
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中川尚先生(徳島診療所眼科)提供
アレルギー性結膜疾患の診断フローチャート
結膜の増殖性変化、発症時期、アトピー性皮膚炎の合併、異物などによる機械的刺激(コンタクトレンズ装用など)により病型が分類される。
出典
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アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン編集委員会︓アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第3版)第2章スコープ.⽇眼会誌 125︓747-768.2021. p.758 図2-40