眼窩蜂巣炎と特発性眼窩炎症は鑑別がしばしば困難である。眼窩蜂巣炎のCT検査所見は[ID0602]を、特発性眼窩炎症のCT検査所見は[ID0603]を参照されたい。
a:6歳男児の眼窩蜂巣炎。血清生化学的所見では白血球数6,900/ul(正常値3,500~8,500/ul)、眼脂培養は陰性であった。アンピシリン点滴で治癒した。
b:15歳女児の特発性眼窩炎症。ステロイドパルス療法(ソル・メルコート 1日1000mg 点滴 3日間)で治癒した。
c:53歳女性の眼窩蜂巣炎(Group I:CT検査所見は[ID0602]のa)。モダシンの点滴静注(1日 2~4g 2週間)で治癒した。
d:58歳男性の特発性眼窩炎症。ステロイドパルス療法(ソル・メルコート 1日1000mg点滴3日間)で治癒した。