アセトアミノフェン治療のノモグラム
アセトアミノフェンの服用量が正確に把握できない場合、嘔吐により除去された場合などは、アセトアミノフェンの血中濃度がより正確な肝障害の指標となる。
服用後4時間以降のアセトアミノフェン血中濃度を測定し、図に示すようなRumack-Matthewのノモグラムにプロットして肝障害の可能性を予測する。
服用時間が不明の場合は活用できないことに注意する。
血中濃度が治療域の直線より上にある場合はN-アセチルシステインによる治療を考慮する。
出典
1:
Ron M. Walls MD, Robert S. Hockberger MD and Marianne Gausche-Hill MD, FACEP, FAAP, FAEMS: Rosen's Emergency Medicine: Concepts and Clinical Practice, 9th ed., Elsevier, 2018, Fig. 143.3
急性アセトアミノフェン中毒の症状の経過
急性アセトアミノフェン中毒では、摂取1日目には肝障害は現れず、2日目以降に出現する。
症状の経過により4相に分けることが可能である。
出典
1:
上條吉人:アセトアミノフェン.臨床中毒学 第2版. 医学書院, 2023;123.
薬物中毒を疑ったときの問診事項「MATTERS」
出典
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アセトアミノフェン大量摂取時のアルゴリズム
アセトアミノフェン大量摂取が疑われる患者の診察におけるアルゴリズムを示している。
出典
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