60歳代女性。糖尿病腎症による腎不全で透析中
a:入院時右足趾の広範囲の壊死を認めた。
b:足底部にも壊死が広がっている(W3I3fI2 WIfI stage 4)。
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術前血管造影
a:下腿の単純X線写真で石灰化した動脈が確認できる。
b:鼡径部穿刺の動脈造影で、浅大腿動脈は閉塞し、遅い相で膝窩動脈と下腿動脈起始部が造影される。
c:さらに遅い相で、側副血行路から前脛骨動脈末梢部が造影される(GLASS stage III)。
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大腿―膝窩―前脛骨動脈sequential bypass術後の血管撮影(自家静脈を2本つないでグラフトとして用いた。吻合部を矢印で示す)
a)矢印:総大腿動脈と静脈グラフトの吻合部(中枢吻合部)
b)上矢印:遠位膝窩動脈と静脈グラフトの惻々吻合部。下矢印:前脛骨動脈と静脈グラフトの吻合部
c)矢印:前脛骨動脈と静脈グラフトとの吻合部(末梢吻合部)
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バイパス術後1カ月
足趾はバイパス手術時に切断した。血流良好部位と壊死部の境界が明瞭になる。
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術後経過
a:2カ月後。足底の壊死部を切除する。
b:3カ月後。肉芽の増生が見られる。
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バイパス術後3カ月目の植皮手術
a、b:良好な肉芽が発達する
c:植皮術施行
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バイパス術後7カ月:創が治癒し、杖歩行可能となった。
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WIfI分類
参考文献:
Conte MS, et al. Global vascular guidelines on the management of chronic limb-threatening ischemia. J Vasc Surg. 2019 Jun;69(6S):3S-125S.e40. doi:10.1016/j.jvs.2019.02.016. Epub 2019 May 28. PubMed PMID: 31159978.より改変。
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足部、下腿部潰瘍・壊死の鑑別診断
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