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心雑音の種類

収縮期および拡張期における心音と各心雑音発生のアルゴリズム
 
参考文献:
髙階經和監修:臨床心臓病学のノウハウ, 臨床心臓病学教育研究会, 54,1991.
4) 髙階經和、安藤博信:心臓病へのアプローチ 第4版.医学書院、1996; 252-269

心音疑似法(cardiophonetics)

心音・心雑音をきわめて近い音声で表現する方法である。心音・心雑音にきわめて近い音声を出すためには、聴診器の膜面部分を片方の手で握り、他方の手の指先で手の甲を軽くたたくことによって再現できる。

心房中隔欠損の血行動態および心雑音イラスト

短絡により左房から右房へ吸気時・呼気時を通して血液が流入し、肺動脈弁を通る血流量の増大のため肺循環血量が大循環血量より多いため、収縮早期駆出性雑音と、II音の固定性分裂が聴かれる。
 
参考文献:
4) 髙階經和、安藤博信:心臓病へのアプローチ 第4版.医学書院、1996; 252-269

心室中隔欠損の血行動態および心雑音イラスト

血液が左室から右室へ短絡することにより、I音からII音まで続く、全収縮期逆流性雑音が前胸壁に聴かれ、スリルを触知することが多い。II音の分裂と、拡張早期にIII音を聴く。
 
参考文献:
4) 髙階經和、安藤博信:心臓病へのアプローチ 第4版.医学書院、1996; 252-269

ファロー四徴の血行動態および心雑音イラスト

①心室中隔欠損、②肺動脈狭窄、③大動脈騎乗、④右室肥大がみられ、前胸壁で収縮後期にダイアモンド型逆流性雑音が聴かれる。
 
参考文献:
髙階經和、安藤博信:心臓病へのアプローチ 第4版.医学書院、1996; 252-279

動脈管開存の心雑音イラスト

収縮期・拡張期にかけて、大動脈と肺動脈の間に短絡があるため、肺動脈部位に荒々しい連続性雑音を聴く。胸壁ではスリルを触知する。
 
参考文献:
4) 髙階經和、安藤博信:心臓病へのアプローチ 第4版.医学書院、1996; 252-269

心音疑似法 (cardiophonetics)

心音・心雑音をきわめて近い音声で表現する方法である。心音・心雑音にきわめて近い音声を出すためには、聴診器の膜面部分を片方の手で握り、他方の手の指先で手の甲を軽くたたくことによって再現できる。[ID2017]
出典
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1: 5) 髙階經和: Clinical Bedside Cardiology. 臨床心臓病学教育研究会, 2008; 41-47, 88-89.

聴診に際しては、橈骨動脈の拍動を触れる

心臓病患者シミュレータを使ったワークショップ (ドイツの学生達とのワークショップ)
筆者が2011年11月11-12日、ドイツのライプチッヒ大学で心臓病患者シミュレータ「イチロー」(英語名:Simulator”K”)を使って、ワークショップを行った。その際、約70人のドイツ全土から集まった医学生たちは聴診に際して、必ず橈骨動脈または正中動脈の触診を行ってから聴診を始めた。彼らにきいてみると、ドイツでは臨床実習の初めにこの手技を身につけるよう教えられたとのことである。彼らが基本手技の修得を第一義に考えていることを改めて認識させられた。
出典
img
1: 著者提供

正常心音の聴診

各聴診部位における心音の変化に注意。肺動脈弁部位に呼吸性分裂が聴かれる。
正常心音の聴診
①大動脈弁部位[ID2001] 
②肺動脈弁部位[ID2002] 
③三尖弁部位:NHS(M) [ID2003] 
④僧帽弁部位:NHS(M) [ID2004] 
a:S3、b:S4の聴診(一心周期における右心系・左心系の循環動態の把握)
※S3:[ID2005]は坐位でよいが、S4:[ID2006]は僧帽弁部位で聴かれ、必ず患者に左側臥位を取らせる。
 
参考文献:
4) 髙階經和、安藤博信:心臓病へのアプローチ 第4版.医学書院、1996; 252-269

ファロー四徴

胸骨左縁第2肋間の部位をで収縮後雑音(III/VI度)が聴かれる。[ID2007]
 
参考文献:
4) 髙階經和、安藤博信:心臓病へのアプローチ 第4版.医学書院、1996; 252-269
1) 高橋長裕:図解 先天性心疾患―血行動態の理解と外科治療.医学書院, 1997

心室中隔欠損

前心臓部位・第3肋間で全収縮期雑音(IV/VI度)が聴かれ、スリルが触れる。[ID2008]
 
参考文献:
4) 髙階經和、安藤博信:心臓病へのアプローチ 第4版.医学書院、1996; 252-269

心房中隔欠損

胸骨左縁第2肋間の部位で収縮早期駆出性雑音と2音の固定性分裂が聴かれる。[ID2009]
 
参考文献:
4) 髙階經和、安藤博信:心臓病へのアプローチ 第4版.医学書院、1996; 252-269

動脈管開存

胸骨左縁第2肋間で連続性雑音(V/VI度)が聴かれ、スリルが触れる。[ID2010]
 
参考文献:
4) 髙階經和、安藤博信:心臓病へのアプローチ 第4版.医学書院、1996; 252-269

レバイン分類(Levine’s classification)

出典
img
1: 2) Perloff J: Systolic, diastolic and continuous murmurs. The Heart.McGraw Hill, Inc. 1978; 268-287.
img
2: 3) Levine SA and Harvey WP: Clinical auscultation of the Heart 2nd ed. W. B. saunders company, 1954.

心雑音の種類

収縮期および拡張期における心音と各心雑音発生のアルゴリズム
 
参考文献:
髙階經和監修:臨床心臓病学のノウハウ, 臨床心臓病学教育研究会, 54,1991.
4) 髙階經和、安藤博信:心臓病へのアプローチ 第4版.医学書院、1996; 252-269

心音疑似法(cardiophonetics)

心音・心雑音をきわめて近い音声で表現する方法である。心音・心雑音にきわめて近い音声を出すためには、聴診器の膜面部分を片方の手で握り、他方の手の指先で手の甲を軽くたたくことによって再現できる。