線維筋痛症分類基準(ACR1990)
線維筋痛症の診断に用いる分類基準。分類基準はあくまでも、線維筋痛症症例を用いた臨床研究や基礎的研究に際して線維筋痛症症例の質の担保を保証するものであり、診断基準ではない。診療の場では分類基準を満たさない症例が存在し、分類基準を満たさない症例を線維筋痛症から除外するための基準でもないことに注意が必要。
線維筋症の予備診断基準(米国リウマチ学会2010)
1990年の分類基準の限界を踏まえたうえで予備診断基準が2010年提案された。これも参考にして判断する必要がある。
全身痛の鑑別
全身痛の定義:局所性でなく複数部位または全身性に出現する痛み
筋肉痛と関節痛、神経障害性疼痛、骨痛は区別できないことがあるが、まずは可能な限り区別を行い、それに応じて鑑別をすすめる。区別できない場合はすべての可能性を考えることも必要である。局所の疼痛に関してはそれぞれの項目参照。
(1)筋痛の鑑別[ID0702]
(2)[Disease:1381 多関節痛]の鑑別
(3)神経障害性疼痛の鑑別[ID0703]
(4)骨痛の鑑別[ID0704]
(5)その他の痛みの鑑別[ID0705]
出典
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筋痛の鑑別
筋痛と判断した場合には症状、所見から筋痛の鑑別をすすめる。
[[ミオパチー]]
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神経障害性疼痛の鑑別
まずは単ニューロパチーか多発単ニューロパチーか多発ニューロパチーであるかを区別する。
そのうえでそれぞれの障害の鑑別をすすめる。
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骨痛の鑑別
悪性腫瘍の多発転移や多発性骨髄腫が鑑別の上位であるが骨軟化症なども念頭に置く必要がある。
[[転移性骨腫瘍]]
[[骨軟化症]]
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その他の痛みの鑑別
筋痛と判断した場合には症状、所見から診断基準と照らし合わせて鑑別をすすめる。詳細は線維筋痛症や疼痛性障害の項目を参照。
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