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外傷病院到着前救護におけるロード&ゴーの判断手順

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1: JPTEC協議会編:改訂第2版 JPTECガイドブック、へるす出版、2016、p19, 図2-1-3.

グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)

グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)では、開眼(eye opening: E)1~4点、言語(verbal response: V)、運動(motor response: M)の3項目の合計により意識障害を評価する。正常では15点となり、最重症が3点の深昏睡となる。頭部外傷では8点以下を重症とみなす。
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1: Severe head injuries in three countries.
著者: Jennett B, Teasdale G, Galbraith S, Pickard J, Grant H, Braakman R, Avezaat C, Maas A, Minderhoud J, Vecht CJ, Heiden J, Small R, Caton W, Kurze T.
雑誌名: J Neurol Neurosurg Psychiatry. 1977 Mar;40(3):291-8. doi: 10.1136/jnnp.40.3.291.
Abstract/Text: Methods for assessing early characteristics and late outcome after severe head injury have been devised and applied to 700 cases in three countries (Scotland, Netherlands, and USA). There was a close similarity between the initial features of patients in the three series; in spite of differences on organisation of care and in details of management , the mortality was exactly the same in each country. This data bank of cases (which is still being enlarged) can be used for predicting outcome in new cases, and for setting up trials of management.
J Neurol Neurosurg Psychiatry. 1977 Mar;40(3):291-8. doi: 10.1136/jnnp...

急性硬膜下血腫の典型画像(1)

a:右前頭側頭部に三日月状の急性硬膜下血腫を認め(矢頭・黄)、一部は半球間裂に回り込み(矢印・黄)、正中偏位を5mmほど認める(矢印・赤)。
b:左急性硬膜下血腫(矢頭・黄)に加えて外傷性クモ膜下出血(矢印・黄)、正中偏位は3mmほど認める(矢印・赤)。右側頭部には広範な皮下血腫も認める(*)。
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1: 著者提供

急性硬膜下血腫の典型画像(2)

a:CT:左前頭側頭部に三日月状の急性硬膜下血腫認め(矢印・黄)、正中偏位を5mmほど認める(矢印・赤)。
b:術中写真:全身麻酔下に開頭後、硬膜(*)翻転したところ。硬膜下にゼリー状の血腫(矢印・黄)を認め、この後、洗浄除去する。
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1: 著者提供

急性硬膜下血腫重症例

a:頭部CT1。右前頭側頭部に急性硬膜下血腫を認め(矢頭・黄)、正中偏倚を認める(矢印・黄)
b:頭部CT2。右側頭骨骨折を認める(矢印・赤)。
c:頭部CT3。骨折直下に急性硬膜外血腫を認める(矢頭・赤)。
d:術中写真1。皮弁を翻転したところ。穿頭時の皮膚切開(矢印上)と穿頭部(矢印下)。
e:術中写真2。硬膜を切開・翻転して、硬膜下血腫を洗浄・除去している。
f, g:CT4。右減圧開頭術により頭蓋骨は戻していない(外減圧*)。右大脳半球の広範囲、左中脳から視床、視床下部に低吸収域を認める(矢印・黄)。
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1: 著者提供

多発頭蓋内血腫

a:右急性硬膜下血腫(矢頭・黄)、両側前頭葉脳挫傷(*)、左硬膜外血腫(矢頭・赤)、外傷性クモ膜下出血(矢印・黄)、左前頭骨骨折(矢印・赤)も認める。
b:両側減圧開頭血腫除去術施行後(矢印・赤)(右脳挫傷内減圧(*))
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1: 著者提供

合併症のある急性硬膜下血腫

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)患者が明らかな外傷なく、嘔気にて発症。来院時血小板数2万、CTにて大脳半球間裂(*)および左前頭部に急性硬膜下血腫(矢頭・黄)、クモ膜下出血(矢印・黄)も認めた。右に強い両下肢麻痺進行あったが保存的加療の方針となった。
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1: 著者提供

慢性硬膜下血腫の典型画像(1)

a:等吸収域な血腫を左前頭部に認める(矢頭・黄)。
b:両側性に濃淡のある血腫(矢頭・黄)。
c:MRI T2強調画像にて鏡面形成(*)を認める。
d:両側性に隔壁をもった多房性の血腫を認める(矢頭・黄)。
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慢性硬膜下血腫の典型画像(2)

a:CT:左前頭側頭部に等吸収域な慢性硬膜下血腫を認める。
b:術中所見:局所麻酔下に穿頭部よりドレーン挿入し、血腫を洗浄しているところ。
c:急性硬膜下血腫と異なり、血腫は液状のことが多く、時に細かな凝血塊を認めることもある。稀にではあるが器質化して固い血腫があり穿頭洗浄が困難なことがある。
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MRIによる慢性硬膜下血腫の診断

CTでは両側硬膜下水腫様であるが、MRI FLAIR画像にて左側は髄液より高輝度で、慢性硬膜下血腫の診断となった。
a:CTでは両側硬膜下水腫様(矢頭・黄)。
b:MRI FLAIR画像にて左側は髄液より高輝度(矢頭・赤)。
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1: 著者提供

慢性硬膜下血腫手術症例

a:術前CT。右前頭頭頂部に等吸収域な血腫を認める(矢頭)。正中偏位も強い(矢印)。
b、c:術翌日CTで血腫の消失、穿頭部から腔内へ挿入したドレーン(矢印)、血腫腔内に空気(*)を認める。
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慢性硬膜下血腫保存的加療症例

a:両側硬膜下水腫(*)を認める。
b:初回CTから2週後CT。左側に血腫化傾向を認めた(矢印)。
c:さらに2週後のCTにて右側も血腫化傾向となり(矢印・赤)、左側血腫の性状の変化も認める(矢印・黄)。
d:2カ月後には若干の血腫増加、性状の変化認めた(矢印)。
e:その後は血腫消退傾向となり、6カ月後には消失した。
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慢性硬膜下血腫開頭手術症例

術前CTにて多房性の血腫が疑われたため全身麻酔下に血腫除去を行った。
a:開頭したところ。緊満した硬膜越しに黒褐色調の血腫被膜が透過される。
b:硬膜を切開·翻転し血腫被膜に切開を加えて液状の血腫を排出した後に、被膜の外膜を切除しているところ。
c:外膜を切除し、血腫を洗浄したところ。血腫内膜は切除せず、この後、硬膜下にドレーンを留置し閉頭した。
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1: 著者提供

頭部外傷初療時の頭部CT撮影のタイミング

他部位の致命的な外傷が否定されるまでは外傷初期診療ガイドライン(JATEC)のアルゴリズムに従うことが望ましい。GCS:8点以下(JCS:30以上)、急速な意識レベル低下(GCS:2点以上の低下)、脳ヘルニア徴候を伴う意識障害を「切迫するD」と表現する。
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1: 日本外傷学会・日本救急医学会監修:外傷初期診療ガイドライン改訂第6版、p139、へるす出版、2021.

病院到着前救護(プレホスピタル・ケア):救急搬送時の外傷重症度・緊急度判断基準

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1: 救急振興財団:救急搬送における重症度・緊急度判断基準作成委員会報告書、p5、2004.

外傷病院到着前救護におけるロード&ゴーの判断手順

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1: JPTEC協議会編:改訂第2版 JPTECガイドブック、へるす出版、2016、p19, 図2-1-3.

グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)

グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)では、開眼(eye opening: E)1~4点、言語(verbal response: V)、運動(motor response: M)の3項目の合計により意識障害を評価する。正常では15点となり、最重症が3点の深昏睡となる。頭部外傷では8点以下を重症とみなす。
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1: Severe head injuries in three countries.
著者: Jennett B, Teasdale G, Galbraith S, Pickard J, Grant H, Braakman R, Avezaat C, Maas A, Minderhoud J, Vecht CJ, Heiden J, Small R, Caton W, Kurze T.
雑誌名: J Neurol Neurosurg Psychiatry. 1977 Mar;40(3):291-8. doi: 10.1136/jnnp.40.3.291.
Abstract/Text: Methods for assessing early characteristics and late outcome after severe head injury have been devised and applied to 700 cases in three countries (Scotland, Netherlands, and USA). There was a close similarity between the initial features of patients in the three series; in spite of differences on organisation of care and in details of management , the mortality was exactly the same in each country. This data bank of cases (which is still being enlarged) can be used for predicting outcome in new cases, and for setting up trials of management.
J Neurol Neurosurg Psychiatry. 1977 Mar;40(3):291-8. doi: 10.1136/jnnp...