尿道下裂
尿道下裂は、尿道口の近位開口、陰茎背側の余剰包皮、索変形を特徴とする疾患である。新生児期には尿道口の確認が困難な場合があるが、新生児期より亀頭が露出している場合には本疾患を疑う。治療は外科的処置となる。
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尿道下裂の重症度分類
尿道下裂の重症度は尿道口の開口部(正確には正常な尿道が形成されている遠位端)により分類される。
埋没陰茎
包皮下のDartos筋膜の弾性の不良や包皮皮膚の陰茎根部での固定不良により陰茎が皮下に埋没した形態を呈する。陰茎自体の発育は問題なく、触診・エコーにより正常に発達した陰茎が確認できる。
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傍尿道口嚢胞
尿道口の片側あるいは両側に嚢胞を認める。治療は外科的切除となる。
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縫線嚢胞
陰茎腹側の縫線上に嚢胞を認める。治療は外科的切除となる。
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Alan J. Wein, Louis R. Kavoussi, Andrew C. Novick, Alan W. Partin, and Craig A. Peters:Campbell-Walsh Urology , Tenth Edition.chapter 131 Abnormalities of the External Genitalia in Boys 3537-3556.e4,Figure 131–12 B,Saunders,2012
尿道上裂
陰茎及および尿道の背側(上側)が欠損した状態である。総排泄腔外反症や膀胱外反症と一連のスペクトラムを呈する疾患であり、尿道口が近位となると尿失禁を伴う頻度が増加する。
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尿道下裂
a:治療前
b:治療後
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埋没陰茎
a:治療前
b:治療後
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