妊娠36週に異常高血圧220/120 mmHg、悪心・嘔吐、上腹部痛、全身浮腫を訴え、緊急入院。ニトロプルシドの点滴で血圧145/110 mmHgにコントロールされ、翌日帝王切開を施行された。しかし、出産後から複雑部分発作、意識障害が出現し、出産翌日には両眼視力低下を認めた。出産2日後の頭部MRI T2WI(a)では、両側後頭葉白質を中心とする高信号域を認め、出産5日後のcold-Xe CT(b)では、両側後頭葉の血流低下を認めた。約1カ月後、視力は改善したが、頭部MRIでは左後頭葉皮質にT2WI高信号域が残存した(c)。
参考文献:
- Yamaguchi, K., et al. Recovery of decreased local cerebral blood flow detected by the xenon/CT CBF method in a patient with eclampsia. The Keio journal of medicine 49 Suppl 1, A71-74 (2000).