角膜鉄片異物
草刈作業中に急激な眼痛、視力障害を自覚した。瞳孔領近くに角膜鉄片異物を認める。毛様充血を認める。重症のときは前部ぶどう膜炎を生じる。眼科で緊急に異物除去、抗菌薬点眼を行う。異物周りの鉄錆は1~2日後に除去する。
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急性原発閉塞隅角緑内障(急性緑内障発作)
頭痛、嘔気を伴う片眼の激しい痛みを生じる。鎮痛薬は奏功しない。角膜は浮腫状になり、視力は低下する。中等度散瞳状態となる。
緊急で眼科にて、レーザーあるいは観血的虹彩切開・切除術や水晶体摘出術が必要となる。高眼圧が持続すると、永久的な視野障害、視力障害が起こる。遠視の中高年女性に多い。
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真菌性角膜潰瘍
農作業をしていて植物の枝が眼にあたった。
羽毛状の角膜潰瘍、結膜・毛様充血、前房蓄膿を認める。
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水晶体融解性緑内障(過熟白内障)
以前から白内障を指摘されていたが、放置していた。 最近急激に視力が低下していた。
水晶体が白色に膨化して、前房が浅くなっている。融解した水晶体皮質による炎症で、眼圧が上昇している。眼科にて緊急で白内障手術が必要である。
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ぶどう膜炎
毛様充血、前部ぶどう膜炎、虹彩後癒着を認める。炎症による疼痛、眼圧上昇による疼痛も起こり得る。ステロイド薬投与などによって消炎を図る。虹彩後癒着を起こさないように、散瞳薬で瞳孔管理を行う。
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ぶどう膜炎
毛様充血、前部ぶどう膜炎、虹彩結節、虹彩後癒着が著明である。
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Auerbach: Wilderness Medicine, 5th ed.Copyright © 2007 Mosby, An Imprint of Elsevier
眼内炎
白内障手術後に起こった細菌性眼内炎。抗菌薬点滴、緊急の硝子体手術を必要とする。
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急性原発閉塞隅角緑内障に対する水晶体摘出手術後
他院眼科でレーザー虹彩切開術を試みられたが、穿孔するに至らなかったとのことで来院。白内障も中等度認めたため、水晶体摘出術を施行した。前房は深くなり、眼圧は正常化した。
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眼の発赤の診断アルゴリズム
Figure 32-10.
Diagnostic algorithm for red eyes.
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Marx: Rosen's Emergency Medicine, 7th ed.Copyright © 2009 Mosby, An Imprint of Elsevierより改変