瞳孔の形態異常を生ずる疾患
瞳孔の形態異常は内眼手術後、虹彩炎後等に生ずる虹彩後癒着が多い。逆に無虹彩、多瞳孔は非常にまれである。虹彩異色症はHorner症候群に伴うことがあり、注意を要する。
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虹彩炎後の虹彩後面・水晶体前面癒着(虹彩後癒着)
虹彩炎後に虹彩の後面、水晶体前面が癒着し、瞳孔反応はまったく消失し、すべての条件(明・暗)にて瞳孔径の変化は消失する。
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隅角離断後の瞳孔散瞳と脱円
陳旧性の外傷は記憶にないこともあり、注意深く隅角を観察することも重要である。
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瞳孔膜遺残
本症例程度の瞳孔膜遺残では、多くの場合、視機能異常を生じない。
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左眼相対的瞳孔求心路障害(左眼RAPD陽性)
左眼視神経障害患者にswinging flashlight testを施行。
暗室にて暗順応後(a) 、右眼に光刺激を加えると直接反応(右眼)、間接反応(左眼)により両眼同時に縮瞳する(b)。その後左眼に光刺激を移すと左眼求心路障害のため、直接反応(左眼)、間接反応(右眼)とも縮瞳が維持されず散瞳する(c)。片眼の視神経障害では通常瞳孔不同を認めない。
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対光反射減弱、消失
頭痛、複視を主訴に来院した男性。瞳孔散大を伴った完全動眼神経麻痺で緊急造影CT検査にて動脈瘤が発見された。
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中脳背側症候群
松果体胚細胞腫にて治療中の男性。明らかな対光近見反応解離が認められる。また眼球の上転障害が明らかであった。
a:対光反射消失
b:近見視時の縮瞳
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瞳孔緊張症
左眼瞳孔緊張症患者。光刺激にて左眼はまったく対光反射を生じない。一方、間接反応にて右眼のみ縮瞳(a)。近見刺激では両眼が縮瞳している(b)。
a:左眼への光刺激
b:近見刺激にて両眼が縮瞳
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Horner症候群
左眼Horner症候群の患者、軽度の眼瞼下垂、ならびに瞳孔不同(左眼が縮瞳)が明らかである。
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一般的な診察方法
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