• 神経 の他のコンテンツを見る

症候性てんかん

著者: 井上有史 静岡てんかん・神経医療センター

監修: 永山正雄 国際医療福祉大学大学院医学研究科 脳神経内科学

著者校正/監修レビュー済:2020/11/06
参考ガイドライン:
  1. てんかん診療ガイドライン2018

個人契約のトライアルまたはお申込みで全コンテンツが閲覧可能

疾患、症状、薬剤名、検査情報から初診やフォローアップ時の治療例まで。

1,400名の専門医による経験と根拠に基づく豊富な診療情報が、今日の臨床サポート1つで確認できます。

まずは15日間無料トライアル

概要・推奨  

  1. てんかんの原因には構造性、素因性、感染性、代謝性、免疫性、および原因不明がある。これらの原因を年齢ごとに鑑別していくことが推奨される。なお、特発性てんかんは素因性に含まれる。特発性てんかんを鑑別することが重要である(推奨度1)
  1. てんかん発作は焦点(部分)発作と全般発作に分けられる。それぞれにより治療方針が異なるため、問診にてどちらの発作なのかを把握することが推奨される(推奨度1)
  1. てんかんの診断において脳波検査は最も有用な検査である。しかし、1回の通常脳波検査だけでは診断が可能でない場合もあり、睡眠賦活を含めた複数回の脳波検査が必要となる(推奨度1)
  1. てんかん診断には、原則としてMRIまたはCT 検査が推奨され、特にMRI検査は症候性てんかん患者には重要である。症候性てんかんの診断が疑われる患者は原則として、MRI(T1強調画像やT2強調画像、プロトン強調画像やFLAIR)またはCT検査を受けることが推奨される(推奨度1)
  1. 急性症候性発作とは、急性中枢神経系障害(代謝性、中毒性、構造的病変、感染症、あるいは炎症による)と時間的に近接して起こる発作である。急性症候性発作がてんかんに移行する率は0~30%であるとされている。
  1. 誘因なく2回以上発作が反復する場合に治療を開始する事が推奨される。2回目以降に治療しても予後は変わらない。ただし齢者では再発率が高く、初回発作後に治療を開始することもある(推奨度2)
  1. 焦点作の第1選択薬にはカルバマゼピン、全般発作の第1選択薬にはバルプロ酸を選択することが推奨される(推奨度1)
  1. 抗てんかん薬の血中濃度測定は、1)副作用出現時2)薬剤の服用状況の確認3)投与量決定時4)その他、臨床上必要性があるとき――に推奨される。薬剤は、副作用の出現しない上限まで漸増使用する(推奨度2)
  1. 薬剤抵抗性てんかんでは、専門医への紹介、外科治療の検討が推奨される(推奨度2)
  1. 薬剤抵抗性てんかん(難治てんかん)を見せ掛けの難治てんかんと区別することが推奨される(推奨度2)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、てんかん診療ガイドライン2018および国際抗てんかん連盟の新しいてんかん・発作分類(2017)にしたがって加筆修正を行った。

ページ上部に戻る


エルゼビアは医療の最前線にいらっしゃる
すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
Thank you for serving us!