HPVワクチン接種

著者: 鈴木光明 新百合ヶ丘総合病院 がんセンター

監修: 青木大輔 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室

著者校正/監修レビュー済:2018/10/03

概要・推奨  

  1. HPVワクチンは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の殻(カプシド)の大部分を構成するL1タンパク質を遺伝子組み換え技術で生成した粒子(virus-like particles: VLP)を抗原として作られたサブユニットワクチンである。VLPは外観上はHPVのウイルス粒子とほぼ同様であるが、DNAを含まないので感染力も複製力もなく安全である(<図表>)。現在GSK社(サーバリックス、2価ワクチン)とMSD社(ガーダシル、4価ワクチン)の2社からHPV16型と18型に起因する子宮頸癌の予防が確実視されているL1-VLPのカクテルワクチンが世界各国で承認・販売され、広く接種されている。また最近ではMSD社からGARDASIL 9(9価ワクチン、注:日本では未承認)が60カ国以上で承認され、米国では定期接種が始まっている。
HPV VLPの模式図
 
HPVワクチンのインパクト
 
HPVワクチン接種プログラム導入前後のHPV感染率(オーストラリア)
 
HPVワクチン接種プログラム後の誕生年コホート別の接種率とCIN1-3リスク比(スコットランド)
 
HPVワクチン接種が子宮頸がん検診結果に及ぼす影響(宮城県、秋田県)
 
HPVワクチン接種プログラム後の誕生年コホート別のCIN2-3/AIS HPV16/18陽性率(日本:多施設)
 
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

執筆のポンイト:
  1. 産婦人科診療ガイドライン/婦人科外来編2017
に基づき執筆を行った。


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