先天性耳瘻孔 :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
奥野妙子 三井記念病院 耳鼻咽喉科

概要

疾患のポイント:
  1. 先天性耳瘻孔は外耳奇形の1つである。
 
診断:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 耳周囲に炎症があるとき、先天性耳瘻孔による炎症ではないかと疑う。
  1. まず、消炎し、その後瘻孔の存在を確かめる。
  1. 25%は両側性であるため、反対側に耳瘻孔がないかを確認する。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 炎症を起こさないものは軽症である。
  1. 炎症を反復して瘢痕となっているものや、切開排膿の既往のあるものに対しては、周囲の瘢痕組織も含めての摘出が必要である。欠損が大きい場合は皮膚移植も必要である。
 
治療: >詳細情報 
  1. 治療は炎症を起こした場合が主となり、抗菌薬で消炎後、手術で摘出する。無症状であれば治療の必要はない。
  1. 白色貯留物の排出のある場合、炎症の既往のある耳瘻孔、瘢痕のひどい場合は手術適応である。(手術詳細: >詳細情報 )
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 先天性耳瘻孔を疑ったら、耳鼻咽喉科を紹介する。
 
臨床のポイント:
  1. 耳前部、耳輪脚に位置するケースが多い。
  1. 感染を繰り返す場合は手術適応となる。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

保存的治療例
  1. 感染を伴う場合はまず保存的治療を行う。
  1. 排膿があるときは培養検査を行う。
○ ペニシリンに対するアレルギーがない場合、感染例には2)を第1選択の治療薬とする。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

先天性耳瘻孔の治療アルゴリズム
先天性耳瘻孔の術後の創
著者校正/監修レビュー済
2016/06/10