今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 角南貴司子 大阪公立大学附属病院 耳鼻咽喉科

監修: 森山寛1) 東京慈恵会医科大学附属病院

監修: 小島博己2) 東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科

著者校正/監修レビュー済:2023/06/07
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、下記の修正を行った。
  1. 冒頭「概要・推奨」に「感染を起こした場合には多くの起炎菌は黄色ブドウ球菌なのでスルバクタム/アンピシリンまたは第一世代セファム系を投与する」という一文を追記した。
  1. 疾患情報に「感染すると瘻孔からやや離れた部位に膿瘍を形成する」という一文を追記した。

概要・推奨   

  1. 先天性耳瘻孔は外耳奇形の1つであり、耳介またはその周辺に位置する瘻孔である。
  1. 炎症を起こさないものに対しては、保存治療でも問題ない。
  1. 感染を起こした場合には多くの起炎菌は黄色ブドウ球菌なのでスルバクタム/アンピシリンまたは第一世代セファム系を投与する。
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 先天性耳瘻孔は外耳奇形の1つであり、耳介またはその周辺に位置する瘻孔である。
  1. 皮膚に開口し、瘻管は耳介軟骨と関係する。
  1. 耳前部、耳輪脚に位置する瘻孔が多い。
 
前耳輪部にある先天性耳瘻孔

6割の先天性耳瘻孔はここにみられる。次いで耳輪脚基部、耳前部。この3カ所で9割を占める。

出典

奥野妙子先生ご提供
 
  1. 発生学的に耳介を形成する6つの耳介結節の癒合不全とされる。
  1. 20~25%は両側性、後は片側性である。
  1. 性差、左右差はない。
  1. 遺伝的傾向を有するという報告もある。
  1. 感染を繰り返し起こす場合は手術適応となる。
  1. 感染すると瘻孔からやや離れた部位に膿瘍を形成する。
  1. 瘻管を含めて、全摘出を行うと予後はよい。
問診・診察のポイント  
  1. 感染を起こしたことがあるか、あるならば回数は何回か。

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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
角南貴司子 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:森山寛 : 未申告[2024年]
監修:小島博己 : 特に申告事項無し[2024年]

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先天性耳瘻孔

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