鼻・副鼻腔腫瘍(乳頭腫・血管腫・癌・嗅神経芽細胞腫) :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
土井清司 日本赤十字社 神戸赤十字病院 耳鼻咽喉科

概要

疾患のポイント:
  1. 鼻副鼻腔腫瘍とは、鼻副鼻腔組織(主に粘膜上皮)から発生する新生物である。
  1. 鼻副鼻腔腫瘍の代表的な良性腫瘍は、乳頭腫と血管腫である。悪性腫瘍では、扁平上皮癌が最も多いが、それ以外にも嗅神経芽細胞腫を含めて、多彩な病理組織型の悪性腫瘍が発生する。
  1. 自覚症状としては、通常の鼻炎や副鼻腔炎と内容が類似するため注意が必要である。
 
診断:
  1. 通常、生検による病理組織検査にて確定診断となる。
 
治療:
  1. 良性腫瘍に対する治療は、手術での完全摘出が原則である。
  1. 悪性腫瘍では、手術と放射線治療と化学療法を組み合わせて、集学的に治療が行うことが多い。
 
鼻腔乳頭腫:
  1. ポイント:
  1. 鼻腔乳頭腫とは、外胚葉由来の繊毛呼吸上皮(Schneiderian膜)にて上皮が間質内に陥入し、増殖を来したものである。
  1. 臨床的特徴として、高い再発率と悪性転化の可能性が挙げられる。再発率は約30%程度で、多くは術後2年以内に再発している。悪性転化は10%前後とされ、扁平上皮癌に転化することが多い。 解説 
  1. 診断:
  1. 鼻腔ファイバースコープでは、乳頭状に増殖した粘膜病変が分葉状に観察される。多くは、易出血性である。
  1. 生検による病理組織検査にて確定診断となる。
  1. 鼻腔乳頭腫の鼻腔所見:<図表>
  1. 治療:
  1. 治療は、手術による完全切除が原則である。 
  1. 手術のアプローチは、経鼻的な鼻腔アプローチと外切開を行う鼻外アプローチに分類される。 

追加情報ページへのリンク

  • 鼻・副鼻腔腫瘍(乳頭腫・血管腫・癌・嗅神経芽細胞腫)に関する詳細情報
  • 鼻・副鼻腔腫瘍(乳頭腫・血管腫・癌・嗅神経芽細胞腫)に関するエビデンス・解説 (11件)
  • 鼻・副鼻腔腫瘍(乳頭腫・血管腫・癌・嗅神経芽細胞腫)に関する画像 (29件)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

鼻腔血管腫の鼻腔所見
嗅神経芽細胞腫の鼻腔所見
腫瘍と炎症ポリープとの鑑別
鼻腔乳頭腫の画像所見(MRI T2強調)
血管腫に対する血管造影検査および塞栓術
若年性血管線維腫の鼻腔所見
オスラー病の粘膜所見
鼻副鼻腔癌の画像所見
鼻腔乳頭腫
上顎癌のMRI画像
著者校正/監修レビュー済
2018/08/10

改訂のポイント:
  1. 頭頸部癌診療ガイドライン 2018年版
に基づき改訂を行った。


詳細ナビ