耳介血腫 :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
堤内亮博1) 池園哲郎2) 1)国立国際医療研究センター 耳鼻いんこ... 2)埼玉医科大学病院 耳鼻咽喉科

概要

疾患のポイント:
  1. 耳介血腫は、耳介の皮下・軟骨膜下に血腫が形成されたもので、ほとんどは外傷により生じる。放置すると耳介の変形を残すことがあるため、基本的には観血的治療を行うことが望ましい。観血的に血腫を除去しても再発しやすく、いかにして再発を防ぐかが重要である。
 
診断:アルゴリズム >詳細情報 
  1. 診断は、病歴聴取および視診・触診により明らかであることが多い。
  1. 耳介血腫の1例:<図表>
  1. 耳介軟骨膜炎の1例:<図表>
  1. 慢性的な耳介への摩擦刺激により生じたと思われる例:<図表>
 
予後:
  1. 以前に耳介血腫を発症したことのある症例や、発症から時間の経っている症例では、耳介変形を残すことが多い。
 
治療:アルゴリズム >詳細情報 
  1. まとめ:
  1. 治療は、保存的治療および観血的治療が存在する。ごく一部の軽症例を除いて、再発予防を図るという意味でも観血的治療を選択することが多い。
  1. 保存的治療:
  1. 綿球やシーネ、弾性包帯、ネットなどによる圧迫。開放創を認める場合は、経口抗菌薬の投与を行う。
  1. 観血的治療:
  1. 通常はまず貯留物の穿刺・吸引を行う。貯留物が器質化していて吸引できないときは、皮膚切開による除去を行う…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時評価例
  1. 頭蓋内合併症の可能性がないかを必ず確認する。病歴をよく問診し、視診・触診で診断する。
  1. 強い頭部打撲であることが疑われる場合には、頭部CTにて頭蓋内合併症の有無をチェックする。
  1. 観血的治療後には、軟骨膜炎予防のため経口抗菌薬の投与を行う。
○ 病態に応じて、1)にて評価し、血腫が外界に開放された患者では2)を用いる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

耳介血腫の診断・治療のアルゴリズム
耳介血腫の1例
耳介軟骨膜炎の1例
典型的な耳介血腫
著者校正/監修レビュー済
2016/06/10