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小細胞肺癌(進行期)

著者: 礒部 威 島根大学医学部内科学講座呼吸器・臨床腫瘍学

監修: 高橋和久 順天堂大学大学院

著者校正/監修レビュー済:2019/12/19
参考ガイドライン:
  1. 日本肺癌学会:肺癌診療ガイドライン2018年版 悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍含む
  1. 日本肺癌学会:臨床・病理 肺癌取扱い規約 第8版

概要・推奨  

  1. 小細胞肺癌は、非小細胞肺癌に比べ、化学療法と放射線療法に対する感受性が高いものの、腫瘍の増殖・進展速度が速く、多臓器への遠隔転移の頻度が高く、特に予後不良である。外科切除や放射線化学療法の適応とならない進展型小細胞肺癌は、現時点では有効な治療薬が限られる「難治癌」である。そのため、治療に伴う有害事象を上手くコントロールし使用可能な薬剤を適正量、適正なスケジュールで投与することが重要となる。薬物療法の概要は以下のとおりである。
  1. 進展型小細胞肺癌(PS 0-2、70 歳以下)にはシスプラチン+イリノテカン(PI)療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:A〕
  1. 進展型小細胞肺癌(PS 0-2、70 歳以下)にはシスプラチン+エトポシド(PE)療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2、エビデンスの強さ:A〕
  1. 進展型小細胞肺癌(PS 0-2、71 歳以上)に対してシスプラチンの一括投与が可能な場合にはシスプラチン+エトポシド療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:B〕
  1. 進展型小細胞肺癌(PS 0-2、71 歳以上)に対してシスプラチンの一括投与が困難な場合にはカルボプラチン+エトポシド療法あるいはsplit PE 療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:C〕
  1. 進展型小細胞肺癌(PS 3)に対して、カルボプラチン+エトポシド療法あるいはsplit PE 療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2、エビデンスの強さ:C〕
  1. 進展型小細胞肺癌(PS 4)に対して、薬物療法は行わないよう提案する。〔推奨の強さ:2、エビデンスの強さ:D〕
  1. 再発小細胞肺癌(sensitive relapse)に対してノギテカン単剤、シスプラチン+エトポシド+イリノテカン(PEI)療法、アムルビシン単剤を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:A〕
  1. 再発小細胞肺癌(refractory relapse)に対して、アムルビシン単剤を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:C〕
 
  1. 参照:推奨の強さとエビデンスは日本肺癌学会肺…
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
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