今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 佐藤光太朗 岩手医科大学付属病院 整形外科学講座

監修: 竹下克志 自治医科大学整形外科

著者校正/監修レビュー済:2023/03/22
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、コンテンツ全体の配置の見直しを行った。
  1. 新設項目である「概要・推奨」について記載した。
  1. 総論をのべた後は、外傷や骨折部位ごとの解説となるよう配置を見直した。
  1. 症例写真を追加した。

概要・推奨   

  1. 骨折する部位により特徴的な変形を呈する。
  1. 関節拘縮を起こさないような内固定と外固定が必要であり、解剖の熟知が重要である。
  1. 陳旧例、難治例、術後の拘縮は専門医への紹介が望ましい。

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 手指の骨とは中手骨・基節骨・中節骨・末節骨で、それぞれに骨折がある。
  1. 手指の関節はCM関節、MP関節、PIP関節、DIP関節があり、それぞれに脱臼・脱臼骨折がある[1]
  1. スポーツで多く発生する[2]
  1. ボクサー骨折とはパンチによる中手骨頚部骨折を指すことが多い[2]
  1. 母指のCM関節脱臼骨折で第一中手骨基部尺側の小骨片が原位置に残存しているものをBennett脱臼骨折と呼ぶ[3][4]。Roland骨折は第一中手骨基部が粉砕した母指CM関節内骨折である。
  1. 骨折の回旋変形で指屈曲時の隣接指への重なり(scissoring, overlapping)を生じる[1][5]
  1. 難治な拘縮はMP関節の伸展拘縮、PIP関節の屈曲拘縮、母指の内転拘縮である。
 
手指の骨・関節

出典

編集部にて作図
 
問診・診察のポイント  
  1. 受傷機転を詳細に聞く。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
佐藤光太朗 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:竹下克志 : 講演料(第一三共(株))[2025年]

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手指の骨折、脱臼、ボクサー骨折

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