ロコモティブシンドローム :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
大江隆史 NTT関東病院整形外科

概要

ポイント:
  1. ロコモティブシンドロームとは人々の注意を喚起したり、運動器科学を総合的に考えられるようにしようとして、日本整形外科学会(以下、日整会)が2007年に提唱した概念、新語である。
  1. 日整会は、2013年から「ロコモティブシンドロームとは運動器の障害のため、移動機能の低下を来した状態で、進行すると介護が必要となるリスクが高まる」と定義している。
  1. 日整会は2013年からロコモの概念を図(アルゴリズム)のように整理した。運動器を構成する骨、関節、神経、筋などに高齢者でのcommon diseaseである骨粗鬆症、変形性関節症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、サルコペニアなどの運動器疾患が起こるとそれらが連鎖、複合して運動器の痛みや、機能低下を来し、また機能低下が運動器疾患をさらに悪化させたりしつつ、移動機能低下(歩行障害)に進展し、さらに悪化すると最後には介護状態に至るというものである。
  1. 機能低下のうちバランス能力は開眼片脚起立時間で測定できる。 解説 
 
診断方針:
  1. 日本整形外科学会では、疾患に罹患しているというほどではない場合に自分でロコモティブシンドロームに気づくための簡単な質問票を発表している。それがロコモーションチェック(略してロコチェック)2010版( >詳細情報 )である。ロコチェックはロコモティブシンドロームかどうかの目安である。
  1. 下の7項目のどれかに当てはまればロコモティブシンドロームである。
  1. 片足立ちで靴下がはけない
  1. 家のなかでつまずいたり滑ったりする
  1. 横断歩道を青信号で渡りきれない
  1. 階段を上るのに手すりが必要である
  1. 15分くらい続けて歩けない
  1. 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
  1. 家のやや重い仕事が困難である
 
ロコモ度テスト:
  1. 日整会ではロコモ予防の対象をより広い年齢まで広げることを目標に、2013年「ロコモ度テスト」を発表した。ロコモ度テストは移動に関する運動機能検査と身体状態や生活状況に…

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リファレンス

img  1:  Erratum to: Association between new indices in the locomotive syndrome risk test and decline in mobility: third survey of the ROAD study.
 
PMID 26305292  J Orthop Sci. 2015 Sep;20(5):906. doi: 10.1007/s00776-0・・・
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

ロコモティブシンドローム構成概念
立ち上がりテスト
2ステップテスト
ロコモ25
ロコモの臨床判断値
著者校正/監修レビュー済
2016/08/19


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