今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 酒井紀典 徳島大学整形外科

著者: 西良浩一 徳島大学整形外科

監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室

著者校正済:2025/03/12
現在監修レビュー中
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、下記について記載した。
  1. 最近では腰椎分離症の原因が疲労骨折であると認識され、広義では発生段階の状態(骨性の連続性がみられていても)も含めて腰椎分離症と呼ばれている。
  1. 手術適応において、終末期に至るリスクの高い患者のみに対して、進行期で手術を推奨する報告もされ始めている。
  1. 用語と記述を調整した。

概要・推奨   

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 腰椎分離症は椎弓の関節突起間部の骨性の非連続性を指す(狭義)。
  1. 最近では腰椎分離症の原因が疲労骨折であると認識されており、発生段階の状態(骨性の連続性がみられていても)も含めて腰椎分離症と呼ばれている(広義)。
 
腰椎分離症

a:椎間関節部(矢印)の両側性欠損を伴う脊椎分離症
b:L5~S1の脊椎分離すべり症につながったL5(矢印)の脊椎分離症

出典

Firestein: Kelley's Textbook of Rheumatology, 9th ed. Saunders, 2012
 
  1. スポーツ愛好者に多くみられることなどから、疲労骨折の1つと考えられている。
  1. 一般的には小学生~高校生で発生する。
  1. 約6%の頻度で認められる。人種差・性差などもあるがわが国の一般成人においては5.9%(男性7.9%、女性3.9%)の頻度で認められる。
  1. ひとたび分離が完成すれば、その後椎体すべりや楔状椎など、生涯にわたる変形を残す症例もある。
  1. 分離部周囲に生じるfibrocartilaginous tissueやbony ragged edgeは、青壮年期以降に神経根性疼痛の原因になる。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 発症時期を確認する。

これより先の閲覧には個人契約のトライアルまたはお申込みが必要です。

最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース「今日の臨床サポート」。
常時アップデートされており、最新のエビデンスを各分野のエキスパートが豊富な図表や処方・検査例を交えて分かりやすく解説。日常臨床で遭遇するほぼ全ての症状・疾患から薬剤・検査情報まで瞬時に検索可能です。

まずは15日間無料トライアル
本サイトの知的財産権は全てエルゼビアまたはコンテンツのライセンサーに帰属します。私的利用及び別途規定されている場合を除き、本サイトの利用はいかなる許諾を与えるものでもありません。 本サイト、そのコンテンツ、製品およびサービスのご利用は、お客様ご自身の責任において行ってください。本サイトの利用に基づくいかなる損害についても、エルゼビアは一切の責任及び賠償義務を負いません。 また、本サイトの利用を以て、本サイト利用者は、本サイトの利用に基づき第三者に生じるいかなる損害についても、エルゼビアを免責することに合意したことになります。  本サイトを利用される医学・医療提供者は、独自の臨床的判断を行使するべきです。本サイト利用者の判断においてリスクを正当なものとして受け入れる用意がない限り、コンテンツにおいて提案されている検査または処置がなされるべきではありません。 医学の急速な進歩に鑑み、エルゼビアは、本サイト利用者が診断方法および投与量について、独自に検証を行うことを推奨いたします。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
酒井紀典 : 企業などが提供する寄付講座(徳島県による寄付講座)[2025年]
西良浩一 : 講演料(第一三共(株),久光製薬(株)),研究費・助成金など(ジンマー・バイオメット研究助成金),奨学(奨励)寄付など(京セラ(株),スミス・アンド・ネフュー(株)),企業などが提供する寄付講座(脊椎関節機能再建外科学,地域運動器・スポーツ医学)[2025年]
監修:酒井昭典 : 講演料(旭化成ファーマ(株),帝人ヘルスケア(株))[2025年]

ページ上部に戻る

脊椎分離症、脊椎分離すべり症

戻る