透析性脊椎症 :トップ 監修:酒井昭典 産業医科大学整形外科学教室
久野木順一 日本赤十字社医療センター 整形外科

概要

疾患のポイント:
  1. 透析性脊椎症とは、透析アミロイドーシスを主因として発症する脊椎症の総称である。疾患概念としては、破壊性脊椎関節症(DSA)以外に、脊椎アミロイド沈着、軸椎歯突起病変、頚髄硬膜周囲石灰化症、硬膜外巨大脱出ヘルニアなどの多彩な病変を含む。
  1. 透析脊椎症全般についての頻度に関する報告はないが、破壊性脊椎関節症については全透析患者の10%程度の発生率であり、透析歴と年齢に伴い頻度は増加する(特に10年以上にて増加)。
  1. 発生部位としては頚椎に多く、腰椎、胸椎と続く。加齢的変化、運動負荷の大きな部位に多発する傾向が強い。
 
診断: >詳細情報 
  1. 単純X線所見により透析性脊椎症のうち破壊性脊椎関節症は診断される。
  1. 破壊性脊椎関節症、軸椎歯突起病変による骨破壊、頚髄硬膜周囲石灰化症はCTにより診断する。典型的には、破壊性脊椎関節症では椎体骨棘形成を伴わない著明な椎間板の狭小化、椎体終板の浸食、融解像を認める。
  1. MRIにて脊柱管狭窄、脊椎アミロイド沈着、軸椎歯突起病変、硬膜外巨大脱出ヘルニアを診断する。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 脊髄症状が悪化、進行してしまうと治療による改善効果が劣ることにより、脊髄症状の明らかな例では早期に手術療法を計画する。

治療: >詳細情報 
  1. 保存療法: >詳細情報 
  1. 頚部痛や肩痛などの局所症状のみの例では保存療法を継続していてよい。保存療法ではソフトカラー装着、枕の指導、薬物療法、ブロック療法、生活指導、運動療法などを適宜組み合わせて行う。
  1. 手術療法: >詳細情報 
  1. 頚部脊髄症により上肢運動障害、巧緻運動障害、筋力低下、筋萎縮さらに歩行障害が出現した場合には早期頚椎手術に関する治療方針を決定する必要がある。
  1. 透析性脊椎症(頚椎)の治療方針:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査例
  1. 単純X線所見により透析性脊椎症のうち破壊性脊椎関節症は診断される。
  1. DSA、軸椎歯突起病変による骨破壊、頚髄硬膜周囲石灰化症はCTにより診断する。
○ 通常6)にて診断となる。診断を確定したいときは、7)または8)を行う。術前の検査として、9)~11)を検討する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)

透析性脊椎症(頚椎)の治療方針
透析性脊椎症(腰椎)の治療方針
透析患者の骨・関節障害
透析脊椎症の局所病態
透析性脊椎症の病態
透析脊椎症による頚髄圧迫
著者校正/監修レビュー済
2016/08/19


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