ジャンパー膝 :トップ    
監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室
高橋周 東あおば整形外科

概要

疾患のポイント:
  1. ジャンパー膝はジャンプやランニング動作を繰り返す10歳代のスポーツ選手に好発する膝伸展機構の障害である。
 
診断: >詳細情報 
  1. 診察では、膝蓋腱の膝蓋骨付着部中央から内側に圧痛と腫脹・局所熱感を認めることが多い。また、スクワットでは屈位60°~80°でpainful arcを認める。
  1. 上記の診察所見と、超音波画像診断により腱の肥大、fibrillar patternの開大・不整・消失、血流増加(ドプラ)を認めることで診断できる。
  1. 膝蓋腱の超音波画像:<図表>
  1. ジャンパー膝の超音波画像(ドプラ):<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 重傷度分類(Roelsら)として、以下のものがある。
  1. Phase 1: スポーツ活動で痛みを自覚するが、スポーツには支障がない。
  1. Phase 2: スポーツ活動中・活動後に痛みがあるが、スポーツ活動には支障がない。
  1. Phase 3: 痛みが常にあり、スポーツ活動に支障を来す。
  1. Phase 4: 膝蓋腱完全断裂
 
治療: >詳細情報 
  1. ポイント:
  1. Phase 4(膝蓋腱完全断裂)以外は保存療法を行う。
  1. 保存療法:
  1. 保存療法としては、運動強度・運動量の見直し、ウォーミングアップやクールダウンの徹底、膝伸展機構の十分なストレッチを指導する。
  1. 他に、局所の物理療法、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)の内服・外用薬、装具療法(ジャンパー膝様のカウンターサポーター)などを行う。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断、保存療法例
  1. ジャンパー膝はジャンプやランニング動作を繰り返すスポーツ選手に好発する膝伸展機構の障害であり、膝蓋腱近位部の疼痛と圧痛を認める。超音波画像診断により、診断できる。
○ 診断では1)と2)を行い、必要ならMRIを行う。治療は状況により、4)ないしは3)のどちらかを選択する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

ジャンパー膝の診療アルゴリズム
膝関節伸展機構
膝蓋腱の超音波画像
ジャンパー膝の超音波画像(ドプラ)
膝蓋骨疲労骨折の超音波像
著者校正/監修レビュー済
2016/05/13