ハチ刺傷 :トップ    
監修: 箕輪良行 みさと健和病院 救急総合診療研修顧問
石井道人 医療法人社団ナイズ

概要

疾患のポイント:
  1. ハチ刺傷とは、文字の通り、ハチに刺されたことによる傷害である。ハチ刺傷の0.3~3%がアナフィラキシーに至り、重篤な状態になることがある。なお、初回の刺傷でもアナフィラキシーは十分起こり得る。 エビデンス 
  1. わが国でのハチ刺傷による死亡者数は年間30人前後で推移している。
  1. 毒液そのものによる中毒は数十~数百回分の刺傷を同時に受けた場合以外では問題とならない。
  1. 「毒液アレルギー」を持つ者は高率に全身反応を来す。
  1. ハチ刺傷時のアナフィラキシーリスクと免疫療法の必要性:<図表>
  1. ハチ特異的IgE抗体の保有率、皮膚テスト陽性率は一般人口の25~30%とされる。
 
診断: >詳細情報 
  1. 通常患者はハチに刺傷されたことを自覚しており、診断は難しくない。刺された病歴、刺傷痕、針などがあれば診断は明らかである。
  1. ハチ刺傷の診断フローチャート:アルゴリズム
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 局所反応は1~5cm程度の有痛性の腫脹・発赤で、数分の間に出現、数時間~1日で消退する。これを越える病変はlarge local reaction(LLR)として扱う。
  1. LLR(large local reaction):<図表>
  1. 症状は大きく「局所反応」、「全身反応(アナフィラキシー)」、「毒液による中毒」、「二次感染」に分けられる。局所反応はさらにuncomplicated local reaction(単純局所反応)とLLRに分けられる。アナフィラキシー例では数分~数十分のうちに症状がピークに達する。
  1. アナフィラキシーの症状…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

局所反応の患者への対応
  1. 基本的には対症療法で十分である。
  1. 症状により順次薬剤を追加していく。
○ 局所反応が明らかである場合は、下記を症状・病態に合わせて適宜用いる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

ハチ刺傷の診断フローチャート
アナフィラキシーの症状
アナフィラキシーの診断
色素性蕁麻疹
LLR(large local reaction)
著者校正済:2018/09/05
現在監修レビュー中

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(変更なし)


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