輸液と中心静脈栄養(在宅医療) :トップ    
監修: 和田忠志 いらはら診療所 在宅医療部
小野沢滋 みその生活支援クリニック

概要

通常の在宅での輸液について
  1. 在宅高齢者で介護力が不足している場合には、皮下輸液が第1選択となり得る。使える輸液は等張液のみとなる。1日1カ所から1,500mLの輸液が可能である。
  1. 高度電解質異常を在宅で補正することは困難でかつ危険である。患者、家族が納得のうえで行う場合には、治療というよりも、むしろ家族の精神的な納得を得るための輸液となる。
 
在宅中心静脈栄養home parenteral nutrition、HPNついて
  1. 終末期悪性腫瘍患者では中止することを常に念頭に置く。管理は無菌的に行う必要があり、ポートであっても容易に感染することを忘れてはならない。長期に在宅中心静脈栄養を行う場合には、肝機能障害が高率に発生すること、ときに肝不全となること、骨代謝の異常を来す可能性があること、微量元素の不足に陥る可能性があることを考える。
  1. 感染したカテーテルは、抗菌薬ロックによって、抜去せずに使用できる可能性もある。
 
臨床のポイント:
  1. 在宅高齢者で介護力が不足している場合には皮下輸液が第1選択となり得る。
  1. 家族の精神的な納得を得るための輸液もあり得る。
  1. HPNについて:
  1. 管理は無菌的に行う。感染したカテーテルは、抗菌薬ロックによって、抜去せずに使用できる可能性もある。
  1. 長期の中心静脈栄養では、肝機能障害、骨代謝異常、微量元素の不足に陥る可能性がある。一方、終末期悪性腫瘍患者では中止を常に念頭に置く。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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著者校正/監修レビュー済
2017/07/31


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