下剤(薬理) :トップ    

中原 保裕1) 『今日の臨床サポート』編集部2) 1)(有)ファーマシューティカルケア研究... 2)

概要

まとめ:
  1. 便秘症の治療薬として、塩類下剤、大腸刺激性下剤、小腸刺激性下剤、膨張性下剤、Clチャネル賦活薬下剤、浸潤性下剤、自律神経系下剤などが用いられる。
  1. 薬剤は、便秘のタイプにより使い分けをする。
  1. 下剤の分類:<図表>
 
軽症の直腸性便秘:
  1. 塩類下剤・浸潤性下剤、膨張性下剤等の緩下剤は直腸性便秘の軽症に選択されることも多い。総じて効果は弱いが、使い続けても耐性は出来にくい。
  1. 塩類下剤: >詳細情報 
  1. 腸から吸収されない塩類が腸にたまると浸透圧が高くなり、その浸透圧を下げるために水分が組織から腸内に移動して腸内の水分量が増え、便のカサが増し便は水様となる。
  1. 下剤(塩類)に所属する薬剤として、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウムなどが知られている。
  1. 膨張性下剤: >詳細情報 
  1. 膨張性下剤は、腸管の中で水分を吸収して膨張し、便のカサを増大させることで大腸に刺激を与えて蠕動運動を促進させる。
  1. 下剤(膨張性)に所属する薬剤として、カルメロース(バルコーゼ)、ラクツロース(モニラック)、D-ソルビトール(D-ソルビトール)などが知られている。
  1. 浸潤性下剤: >詳細情報 
  1. 浸潤性下剤は、界面活性剤で、腸から吸収されず便の表面張力を低下させる。そのことで硬い便に水分を浸透させることができ、便のカサは増大する。
  1. 下剤(浸潤性)に所属する薬剤として、カサンスラノール・ジオクチルソジウムスルホサクシネート配合薬(ビーマス)などが知られている。
  1. Clチャネル賦活性下剤: >詳細情報 
  1. Clチャネル賦活薬は、小腸粘膜上皮細胞にあるClチャネルを活性化することで粘膜上皮細胞内にあったC1イオンが腸内に移動しそれに伴って受動的にNaや水分が腸内に移動して腸内の水分量を増やす。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

便秘の治療のアルゴリズム
下剤の分類
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22