抗甲状腺ホルモン薬(薬理) :トップ    

中原 保裕1) 『今日の臨床サポート』編集部2) 1)(有)ファーマシューティカルケア研究... 2)

概要

まとめ:
  1. 甲状腺の疾患には、甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症があり、そのそれぞれに対して治療薬がある。甲状腺機能亢進症には、主に抗甲状腺薬(チアマゾール[メルカゾール]、プロピルチオウラシル[プロパジール、チウラジール])〕が用いられる。また、甲状腺機能低下時には、甲状腺ホルモン製剤(レボチロキシン[チラーヂンS、レボチロキシンNa]、乾燥甲状腺[チラーヂン]、リオチロニン[チロナミン])により、甲状腺ホルモンの補充がされる。
  1. 甲状腺疾患の主な治療薬:<図表>
 
抗甲状腺ホルモン薬:
  1. 抗甲状腺ホルモン薬に属する薬剤として、チアマゾール(メルカゾール)、プロピルチオウラシル(チウラジール)などが知られている。
  1. バセドウ病の場合、第1選択薬はチアマゾールである。早期の妊娠希望の場合はプロピルチオウラシルを用いる。
  1. 甲状腺機能が正常になるまでは運動は制限する。喫煙はバセドウ病眼症を悪化させるので禁煙を勧める。
  1. 抗甲状腺薬で2~3年加療しても寛解に入らない場合、治療中に甲状腺腫が大きくなった場合は、131I内用療法(RI治療)や手術への変更を考慮する。
  1. 無痛性甲状腺炎では、動悸が強い場合はβ遮断薬を用いるが、それ以外では原則、経過観察になる。
  1. 抗甲状腺ホルモン薬: >詳細情報 
 
甲状腺ホルモン製剤:
  1. 甲状腺ホルモン製剤に属する薬剤として、トリヨードサイロニン(T3)・サイロキシン(T4)製剤である乾燥甲状腺(チラーヂン)、T3製剤であるリオチロニン(チロナミン)、T4製剤であるレボチロキシン (チラーヂンS)がある。
  1. 甲状腺機能低下症治療の目的は、臨床症状の改善、甲状腺腫のサイズのコントロール、代謝機能の改善である。治療の基本は、甲状腺ホルモンを補充することである。
  1. 臨床症状を認める場合には治療の適応である。また、臨床症状のない、無症状甲状腺機能低下症(subclinical hypothyroisidm)は、TPO抗体陽性か、TSH>10μU/mlの患者であれば加療を行ってもよい。

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オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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甲状腺疾患の主な治療薬
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22