人工心臓弁植込み患者のフォローアップ :トップ    
監修: 永井良三 自治医科大学
小野稔 東京大学 心臓外科

概要

ポイント:
  1. 日本胸部外科学会2010年学術調査によると、弁膜症手術(22,482弁)の方法は形成術が39.0%、生体弁置換術が32.5%、機械弁置換術が28.4%であった。
  1. 治療対象の弁は、大動脈弁が41.3%、僧帽弁が40.5%とほぼ同数であった。
  1. 機械弁は炭素合金を中心とした人工材料から成り、最近の弁はすべて二葉弁であるが、かつて傾斜ディスク弁を使用された患者も多く通院している。機械弁は抗凝固療法が必須となる。
  1. 生体弁はブタ大動脈弁やウシ・ブタの心膜弁から成っている。生体弁は心機能、手術時期、不整脈や合併疾患の有無などを加味して抗凝固療法が行われる。
  1. 抗凝固治療はPT-INRを指標としてワーファリンで行うが、至適PT-INRは、人工弁位(大動脈弁・僧帽弁)、人工弁種(機械弁では必須)および血栓塞栓危険因子の有無に基づいて決定する。(至適抗凝固療法目標と通院間隔アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 人工弁患者のフォローアップ時は、人工弁感染、人工弁周囲逆流、人工弁狭窄、溶血性貧血、血栓弁などの人工弁関連合併症を念頭に置いた問診・検査結果の解釈を心がけることが重要である。(問診・診察 >詳細情報 ) >詳細情報 
  1. 抗凝固療法コントロール >詳細情報 
  1. 心不全の治療 >詳細情報 
  1. 人工弁関連合併症 >詳細情報…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

術後フォローアップ時の抗凝固療法管理
  1. 定期的に、PT-INRを測定してワーファリン内服量を決定する。
  1. フォローアップの間隔、ターゲットINRは、アルゴリズムを参照に決定する。アルゴリズム
○  人工心臓弁植え込み患者では定期的に下記を検査し、ターゲットINRを基にワファリンの量を調整する。

追加情報ページへのリンク

  • 人工心臓弁植込み患者のフォローアップに関する詳細情報
  • 人工心臓弁植込み患者のフォローアップに関する評価・治療例(詳細) (1件)
  • 人工心臓弁植込み患者のフォローアップに関するエビデンス・解説 (7件)
  • 人工心臓弁植込み患者のフォローアップに関する画像 (6件)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

術後フォローアップにおける至適抗凝固療法目標と通院間隔
抗菌薬の予防投与を必要とする手技
歯科、口腔手技、処置に対する抗菌薬による予防法
歯科口腔外科手技に際して感染性心内膜炎の予防のための抗菌薬投与が必要な患者
著者校正/監修レビュー済
2016/07/21


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