乳頭部腺腫 :トップ    
監修: 中村清吾 昭和大学医学部外科学講座乳腺外科学部門
堀井理絵 がん研究会有明病院 病理部

概要

疾患のポイント:
  1. 乳頭部腺腫(adenoma of the nipple)は、乳頭内または乳輪直下の乳管内に発生する良性上皮性腫瘍である。
  1. 乳頭の腫大・腫瘤・硬結を主訴とするが、乳頭部のびらんや発赤を伴う場合は、Paget病との鑑別が問題となる。また、組織学的には、細胞増生、細胞異型ともに強く見えることがあり、浸潤性乳癌との鑑別が難しい。
 
診断:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 超音波検査では、円形から楕円形で境界が比較的明瞭な低エコー腫瘤、MRI検査では、造影効果のある限局性腫瘤として描出される。しかし、主座が乳頭部であるため、画像での評価が難しいことが多い。
  1. 腫瘍の組織生検とびらんを伴う場合は、乳頭部の擦過細胞診が診断に有用である。
  1. 典型例の擦過細胞診では、異型の乏しい上皮細胞からなるシート状あるいは乳頭状の集塊が多数みられ、その集塊には乳管上皮細胞と筋上皮細胞の二相性が認められる。
 
治療: >詳細情報 
  1. 腫瘍切除が基本である。確定診断の組織採取のために切除されることも多い。
 
臨床のポイント:
  1. 乳頭部腺腫(adenoma of the nipple)は、乳頭内または乳輪直下の乳管内に発生する良性上皮性腫瘍である。
  1. 乳頭部のびらんや発赤を伴う場合、Paget病との鑑別が必要である。
  1. 確定診断後、治療を目的として腫瘍切除を行うことが多い。また時に乳頭再建を考慮する。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の検査例
  1. 乳癌との鑑別が問題となるので、乳癌の確定診断に用いられる検査(組織生検、細胞診は必須)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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乳頭部腺腫確定診断のアルゴリズム
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22