白内障 :トップ    
監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科
江口秀一郎 江口眼科病院

概要

  1. 白内障手術併用眼内ドレーン使用要件等基準
の発表に伴い、現在アップデート中
 
疾患のポイント:
  1. 白内障とは、水晶体が混濁した状態をいい、混濁の原因、混濁部位や形状、混濁の発症時期、混濁の進行程度により、種々に分類される。
  1. 先天性、後天性に分類され、後天性には加齢に伴う老人性白内障、他の眼疾患に伴う併発白内障、外傷性白内障、放射線による白内障、ステロイド薬などの薬剤による白内障、さらには、アトピー性や糖尿病白内障などがある。
  1. 原因分類のなかで、最も頻度の高い老人性白内障は、50歳代では60%に、60歳代では80%に、90歳代では100%の被験者に認められるとした報告もある。
 
診断: >詳細情報 
  1. 散瞳下細隙灯顕微鏡検査にて水晶体混濁を確認することにより、白内障の診断になる。
  1. 白内障の混濁部位、程度を観察し、白内障が視力障害の主因か、他の併発疾患があるかを判断する。
  1. 暗幕が垂れ下がったように、視野の一部が見えづらいという訴えは網膜剝離を想起させ、鼻側視野が欠けるという場合は緑内障を、物が歪んで見えるという訴えは加齢黄斑変性などの黄斑疾患を想起させる。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 水晶体混濁の程度と混濁の存在する位置、成熟度、水晶体嚢の状態を細隙灯顕微鏡にて観察し、重症度を判定する。
  1. 水晶体亜脱臼の有無と程度や前房深度、角膜混濁や角膜内皮細胞数、散瞳程度より、手術予後、難易度を判定する。
  1. 水晶体混濁の程度判定に迷う場合は、LOCSIII分類やWHO分類などの白内障程度分類表を参考にする。
 
治療: >詳細情報 
  1. 治療は、軽度な場合は経過観察する。
  1. 水晶体混濁が明らかに視機能障害に関与し、白内障手術のリスクを容認できる患者には白内障手術加療が適応となる。
  1. 著しく進行した成熟白内障では、水晶体過敏性眼内炎や水晶体融解性緑内障を続発することがあり、手術治療を急ぐ。

専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 以下の場合は、専門医に相談する。
  1. 成熟白内障により緑内障やぶどう膜炎を併発している場合

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時白内障を評価するための検査例
  1. 白内障程度診断と併発疾患の除外を行う。
○ 視力検査、眼圧検査、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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白内障の治療アルゴリズム
成熟白内障
著者校正/監修レビュー済
2016/09/02