脳死状態 :トップ    
監修: 永山正雄 国際医療福祉大学大学院医学研究科 神経内科学
園生雅弘 帝京大学 神経内科

概要

まとめ:
  1. 脳死(全脳死)は、「脳幹を含む脳全体のすべての機能が不可逆的に停止した状態」と定義される。これは器質的脳障害により深昏睡および無呼吸を来し、人工呼吸器が装着された症例の一部で起こる。いったん脳死に陥れば、いかに他臓器の保護手段をとっても通常1~2週間の内に心停止に至り、決して回復することはないとされる。
  1. 脳死判定は日本においては「臓器の移植に関する法律」(以下「臓器移植法」)によって定義されており、臓器移植を前提とするときにこれが適用される。これを法的脳死判定という。それ以外の場面における医学的な脳死判定においてもこれは参考となる。
  1. 具体的な法的脳死判定の方法としては、いわゆる竹内基準に基づいて作成された、法的脳死判定マニュアルに従うべきである。
 
わが国の脳死判定基準:
  1. 脳死判定については、以下のわが国の脳死判定基準(竹内基準)に従う。脳死判定基準では、概念としては全脳死を採用している。判定基準の骨子は以下の通りである。ただし、下記a)~d)は除外する。
  1. 1:深昏睡 解説 
  1. 2:脳幹反射が消失 解説 
  1. 3:無呼吸(無呼吸テストにて) 解説 
  1. 4:平坦脳波 解説 
  1. ABRの施行も強く推奨される。
  1. それ以外の種々の補助検査の有用性に関する大規模研究はなく、多くはエキスパートオピニオンにとどまる。
  1. a)生後12週(在胎週数が40週未満であった者にあっては、出産予定日から起算して12週)未満の者
  1. b)急性薬物中毒により深昏睡、および自発呼吸を消失した状態にあると認められる者
  1. c)直腸温32℃未満(6歳未満の者にあっては、35℃未満)の状態にある者
  1. d)代謝性障害、または内分泌性障害により深昏睡、および自発呼吸を消失した状態にあると認められる者
 
法的脳死判定の判定医資格: >詳細情報 

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(詳細はこちらを参照)

脳死が判定されるまで
脳波記録の手順例
著者校正/監修レビュー済
2018/07/04


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