製品名 ソレトン錠80

一般名
Zaltoprofen
薬効分類
鎮痛・解熱薬
 >NSAIDs(プロピオン酸系)
価格
80mg1錠:16.2円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛

    • 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群
  • 手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛

用法・用量

  • 通常、成人に1回1錠(ザルトプロフェンとして80mg)、1日3回経口投与する。
    頓用の場合は、1回1~2錠(ザルトプロフェンとして80~160mg)を経口投与する。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 消化性潰瘍のある患者(ただし、「1.慎重投与」の項参照)[消化性潰瘍を悪化させることがある。]
  • 重篤な血液の異常のある患者[血液の異常をさらに悪化させるおそれがある。]
  • 重篤な肝障害のある患者[肝障害をさらに悪化させるおそれがある。]
  • 重篤な腎障害のある患者[腎障害をさらに悪化させるおそれがある。]
  • 重篤な心機能不全のある患者[心機能不全をさらに悪化させるおそれがある。]
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等により誘発される喘息発作)又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発させるおそれがある。]
副作用
ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、血圧低下、冷汗、悪寒、発疹、かゆみ、紅潮、顔面浮腫、蕁麻疹等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
急性腎不全、ネフローゼ症候群(頻度不明)
急性腎不全、ネフローゼ症候群等の腎障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、BUN・血中クレアチニンの上昇、乏尿、浮腫、蛋白尿、低蛋白血症等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害(頻度不明)
黄疸、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
消化性潰瘍(0.1%未満)、小腸・大腸潰瘍(頻度不明)、出血性大腸炎(頻度不明)
消化性潰瘍及び小腸・大腸潰瘍(出血や穿孔を伴うことがある)、出血性大腸炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(0.1%未満)、血小板減少(頻度不明)
無顆粒球症、白血球減少、血小板減少があらわれることがあるので、定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症
他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)があらわれることが報告されているので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
溶血性貧血、再生不良性貧血
他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で、溶血性貧血、再生不良性貧血があらわれることが報告されているので、血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常がみられた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍を再発させることがある。]
非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者(ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与すること。)
血液の異常又はその既往歴のある患者[血液の異常を悪化又は再発させるおそれがある。]
肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害を悪化又は再発させるおそれがある。]
腎障害又はその既往歴のある患者[腎障害を悪化又は再発させるおそれがある。]
心機能障害のある患者[心機能障害を悪化させるおそれがある。]
過敏症の既往歴のある患者
気管支喘息のある患者[喘息発作を誘発させるおそれがある。]
潰瘍性大腸炎の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
クローン病の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
高齢者(「2.重要な基本的注意」、「5.高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿検査、血液検査及び肝機能検査等)を行うこと。また、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な措置を講ずること。
薬物療法以外の療法も考慮すること。
急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
急性炎症、疼痛及び発熱の程度を考慮し、投与すること。
原則として同一の薬剤の長期投与を避けること。
原因療法があればこれを行うこと。
患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意すること。
感染症を不顕性化するおそれがあるので、感染による炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤を併用し、観察を十分行い慎重に投与すること。
他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。
高齢者及び小児には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること。(「5.高齢者への投与」、「7.小児等への投与」の項参照)

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

高齢者への投与

本剤は血漿蛋白結合率が高く、また、主として腎臓から排泄される(「薬物動態」の項参照)が、高齢者では、血漿アルブミンが減少していることが多く、腎機能も低下していることがあり、高い血中濃度が持続するおそれがあるので、消化器症状等患者の状態を観察しながら、投与回数を減らす(例えば1回1錠1日2回)か又は休薬するなど慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
妊娠末期のラットに投与した実験で、胎児の動脈管収縮が報告されている。
授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。]

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない。

薬物動態

血漿中濃度
健常成人男子6名にザルトプロフェン80mgを単回経口投与した結果、未変化体の血漿中濃度は速やかに上昇し、投与約1.2時間後に最高値(5.00μg/mL)に達し、その後二相性(T1/2α約0.9時間、T1/2β約9時間)で低下した。また、吸収率は82%以上と推察された。
なお、血漿蛋白結合率(in vitro)は98%以上であった。
Tmax
(hr)
Cmax
(μg/mL)
T1/2α
(hr)
T1/2β
(hr)
AUC
(μg・hr/mL)
1.17±0.495.00±1.650.87±0.369.08±6.7912.77±1.56
(平均値±標準偏差,n=6)
代謝・排泄
健常成人男子6名にザルトプロフェン80mgを単回経口投与した結果、投与24時間以内に投与量の約82%が尿中に排泄され、その大部分は未変化体の抱合体であった。
連続投与時の吸収・排泄
健常成人男子6名にザルトプロフェンを7日間反復投与(1日目1回100mg、1日1回、2~6日目1回100mg、1日3回、7日目1回100mg、1日1回)した結果、蓄積性は認められていない。(ただし、本剤の承認された1回用量は80mgである。)